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妊娠中の妊婦さんのお悩みを解決していけたらいいな

妊娠中でも女の子だもん

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妊娠後期に仰向けで寝られない!妊娠後期は腰痛に注意

今回も妊娠中に困ったこと体験談シリーズを一緒に見て行きたいと思います。

今回のテーマは、妊娠後期に『仰向けで寝られなくなってしまった』という体験談なのですが、この原因は『妊婦さんに付きものと言われる腰痛』によるものです。

妊娠中の腰痛に悩まされる妊婦さん

妊娠後期には腰痛に悩まされる妊婦さんが多く寝る姿勢が問題になる事も・・

妊娠中にお腹が大きくなり始める安定期から後期にかけて腰痛に悩まされる妊婦さんはとても多いのですが、その影響がもっともでやすいのは『寝る姿勢に表れる』という方が多いようです。

また、今回の体験談を寄せて下さった方は、その影響が『奥歯の噛みしめグセからそれが虫歯として表れる』という経験もされています。

果たして、その腰痛からの寝る姿勢の問題の解決にはどのような手段を使ったのか一緒に見て行きましょう。

妊娠後期に腰痛のせいで仰向けに寝られなくなった体験談

私が妊娠中に起こった困った出来事は、妊娠7ヶ月目くらいのおなかが目立つ頃から出産までの間に仰向けで寝られなくなってしまったことです。

もともと仰向けで寝るタイプだったので本来なら仰向けで寝る方が熟睡もできるはずですが、妊娠後期の大きなおなかになってからは腰が痛くてとても無理でした。たまにちょっとだけ仰向けになる程度でも呼吸が圧迫されるような感じがあり、とてもじゃないですが仰向けで寝ようとは思えなくなっていきました。

しかし、寝ていると自然と仰向けになってしまうこともあり、朝目覚めた時に腰が痛くて大変な思いをしたことが何度もありました。

眠りにつく前まではあんなに『仰向けなんてとてもじゃないけど無理!』と思うほどだったというのに人間って不思議なものです。

寝てしまえばちょっとくらい腰が痛くても気にならず、むしろ今までの自然な寝る体勢をとってしまうのですから・・・(笑)

ただ、仰向けで目覚めた日は一日中腰が痛くて苦しい思いをしていました。

それに、苦しい中で眠るのは赤ちゃんにも良くないのでは?と思うようにもなりました。きっと寝ている時の私もすやすや気持ちよく・・・という状態ではないはずです。度々苦しくて目覚めることもありましたし、疲れや極度の眠気で仰向けになってしまっているだけで、決してそれが妊娠後期の私にベストな姿勢だということではないのだろうと考え悩むようになりました。

そして、「もう仰向けになってしまわないように工夫しよう」と考えついたのです。そのために私がしたことは、割と落ち着く方の向きに横になった後に背中にクッションを置いて寝返りをうたないための工夫をするということでした。寝返りがまだ安定していない赤ちゃんによくやる工夫を真似てみたのですが、最初は「大人の私でも効果があるだろうか?」と不安に思ったものです。

やってみて初日で工夫の足りなさに気づきました。クッションがずり下がって足元にいってしまい、寝返りをうってしまったために翌朝仰向けで目覚めることになったからです。案の定腰は痛くて辛く、「もっとクッションを固定できないだろうか」と思い直しました。翌日からはクッションではなく毛布を筒状にして背中に置いてみたのですが、この方法はわりとうまくいったように思います。背中も暖まって快適ですし、壁と身体の間で固定されているので毛布がずれることもほとんどありませんでした。

ただ、仰向けにならないための工夫を始めてから、よく横向きになる右側の奥歯が痛むようになりました。虫歯だろうと思って出産前に治療をしておくためにすぐに歯医者に行ってみると「噛み締めのクセがあります」と言われ、寝る時の姿勢からも右の奥歯に負担がかかっているのかもしれないとのこと。新たな悩みが生まれてしまいました。

確かに仰向けを避けるようになってからは右ばかり向いて寝ていたように思います。左を向くとなんだか落ち着かず、そのせいで寝返りをうとうとしてしまうと考えて最初から右向きで寝始める習慣がついていました。しかし、腰は辛くなくても歯が傷むのはそれはそれで辛いですし、どちらかにばかり向いて寝るのもからだのバランスも悪くなるような気もします。そこで、歯が痛み出してからは「今日は右」「今日は左」と向きを変えながら寝る毎日となりました。

妊娠するまではこんなにも寝る姿勢に困る日が来るなんて思ってもみませんでした。

人間は寝たいように寝るものだと思っていましたし、痛かったり苦しかったりしても寝続けることができるなんて思っていなかったんです。

そして、いかに自分が仰向けで寝るのが好きだったかということも始めて知ることになりました。横向きで寝る工夫を始めてからはなんとなく寝不足の毎日を過ごす日が続き、すっきりと眠れた感じがなくなってしまったんです。妊娠中ということだけでも気がかりや体調不良もあり、さらに寝たい姿勢になれないなんて本当に妊婦さんは辛いなぁとしみじみ感じてしまいました。

ただ、こんな感じで出産直前までなるべく仰向けを避けてきたおかげか、それまでのように一日中腰が痛くて辛いということはかなり軽減されました。出産の時仰向けになった際もやはり腰が痛くて何度か横向きに変えてもらったりしたのですが、直前まで腰が痛い状態だったらもっと落ち着かなかっただろうと思います。

ちなみに、出産後はすっかり右向きで寝る習慣が身についてしまっていました。

今度は右奥歯の噛み締めが悩みとなり、意識的に仰向けで寝ようとする日が始まった私です。

しかし、あんなに楽で快適だった仰向け寝も今では辛く、すぐにまた右を向いてしまっています。人の習慣というのは変えるのはなかなか大変です。妊娠後期に仰向けにならないために背中側に毛布を置いて寝ていたのを思い出し、今度は両側に毛布を置けば横を向かないで寝られるのでしょうか。何だかそんな自分を想像するとちょっと間抜けで笑えてしまいます。

寝る姿勢に影響する妊娠中の腰痛の原因

今回の体験談にもある通り、妊娠中の腰痛は寝る姿勢に影響してしまいます。

しかしながら、寝る姿勢というのは『自然にそうなってしまうもの』と言えるので、それまで腰痛とは無縁だったという方にとっては寝る姿勢を変えるというのは大変なことです。

こんなに悩まされる方が多い妊娠中の腰痛の原因は、妊娠後期から分泌され始める『リラキシン』というホルモンの働きによるものと言われています。リラキシンとは、出産に向けて骨盤周りの筋肉を弛緩させたり、骨盤の『靭帯(じんたい)』と呼ばれる骨と骨の間の継ぎ目の軟骨部分を柔らかくすることで産道が広がり赤ちゃんが降りてくることで出産に必要な陣痛の発生を促したりします。

また当然ですが、妊娠中は安定期から後期へと出産が近づくにつれてお腹が大きくなって行きますから『大きくなったお腹を支えるために背中を反らせる姿勢で歩いたり立っていたりする』ことになりやすく、それも骨盤周りの筋肉に負荷をかけてしまう要因で腰痛を悪化させる原因でもあります。

また、直接的に骨盤がゆるみ始める妊娠8ヶ月目以降は骨盤が開きすぎてしまわないように骨盤ベルトを利用するように指導される場合もあります。

妊娠中の腰痛を軽減させるための寝る姿勢

妊娠中に腰痛に悩まされる妊婦さんの多くが実践して腰痛を軽減している『寝る姿勢』があります。その寝方は『シムス体位』という姿勢です。

シムス体位とは、身体の左右いずれかを下にして横向きで寝る姿勢で今回の体験談の中でも登場している姿勢です。

シムス体位の取り方は、横向きに寝るだけでなく上になっている側の脚を曲げた姿勢が特徴なのですが、この時にその姿勢に固定しやすいように抱き枕や上下に長い方向を生かして丸めた毛布などを抱えるようにして寝ると良いでしょう。

また、どうしても寝ているうちに寝返りを打ってしまって仰向けになってしまうという方は体験談にあったように仰向けにならないように背中側にも『丸めた毛布で壁を作るようにする』ことで寝姿勢が安定しやすくなります。

ただし、妊娠中は身体の右側をずっと下にしたまま寝ていると大動脈や冠状動脈が圧迫されて半身がしびれたようになってしまうこともあります。

血流が阻害されると、それだけで赤ちゃんの成長にも悪影響を与えてしまうかも知れないので、身体の右側だけを下にしないように注意したいところです。