世の中には、「子供嫌い」と「子供好き」な人の二種類がいますよね。
どちらが良いとか悪いとかではなく、単純に種類が違うだけだと思います。
私自身も、妊娠するまでは『子供嫌い』でした。
ピーピーキャーキャーうるさいですし、
泣き始めたら手に負えず、もし泣かせたのが私だったら、
たとえそこまでの経緯がどうあれ『良い大人が子供を泣かせるなんて・・・』
と世間から白い目で見られるからです。
ですが、私の友人は子供好きな人が多く、
学生時代から、すれ違う子供たちに笑顔を振りまき、手を振る友人や
あまりにも子供がかわいいからとスーパーマーケットのキッズのプレイコーナーに子供を見に行ったりするくらい好きな友人など・・・
自分の子供はもちろん甥っ子姪っ子にメロメロになっている人など、子供が好きなことを公言している人に囲まれていました。
子供嫌いという人は身近ではいなかったのですが、
インターネットや新聞などで、目にすると
『子供の声が聞こえるだけで腹がたつ』
といったくらい嫌いな方もいるようですね。
私はというと、そこまで嫌い!というほどではないものの
どう接して良いかわからないし、
友人や親戚の子供と時間と空間を共にしても顔をしかめるほどではないけれど、
居心地の悪さを感じるという感じで『子供は苦手』というタイプでした。
でも、不思議と人間って変わるんですね。
こんな私が妊娠出産育児を愛情もってできるのかなぁと
不安に思うことも多々ありました。
こんな一方で、夫は子供が好きで子供にも好かれるタイプです。
レベルが同じだからなのか、甥っ子たちと楽しく
追いかけっこをしてみたりくすぐりあいっこをしてみたりする様子を見て、
今後私に母性が芽生えなかったとしても夫がいるから大丈夫かな、と思えました。
そして幸いにも妊娠。私はつわりがひどく何かを食べるどころか
水すら飲めない日も続き、妊娠がつらいと思うことは数え切れないほどありました。
不思議なことにお腹の子供に対して憎しみを感じることはありませんでした。
それは、最初は単なる球のような子供が、
エコーで見ると日に日に成長して、
たった数センチの大きさでも、次第に頭と体が出来て、
手足を動かしている様子を見たからだと思います。
エコー画面に映る『わが子は生きようと必死』です。
しんどい中でも、その様子を見て涙が出てきた自分にも驚きました。
そのときの心境は複雑で言い表せないのですが、
私が栄養を摂れていないのに、成長している
その生命力の強さに感動したことも私を変えたと思います。
ひとたび自分のお腹にやってきた生命を、
10ヶ月お腹の中ではぐくみ
大きくして外に出すという自分に課された任務。
イコール母になるということが実感できたからなのかもしれません。
妊娠週数がすすむにつれて胎動を感じるようになると、
また子供にかわいらしさを感じるようになりました。
私もつわりが終わって、栄養をしっかり摂る事を意識しました。
子供がすくすく育つように応援したかったからです。
子供自身も生まれてくるまでに肺呼吸の練習をしたり、
お腹の中で動いて運動をしたり頑張っていると思うと、
この子の成長を助けなければと感じるようになりました。
つわりのつらさをはじめとする、
妊娠にまつわるマイナートラブルに悩まされ、
泣くこともたくさんありましたけどね。笑
それでも自分のお腹の中で育っている生命との生活は、
それ以上におもしろく楽しいですよ♪