妊娠中に起きたハプニングで、
印象に残っている事とは
『妊娠後期に歩行不能になったこと』です。
歩行不能というとちょっと大げさですが、
本当に歩きにくくて困ったんです。
原因は恥骨というのでしょうか、股の当たりの骨です。
歩く度ギシギシズキズキっていう感じで
痛くて痛くて歩けないのです。
この時点で八ヶ月半ばくらいだったと思います。
歩く時は極力よちよち歩きのようにして
なんとか前進していましたが、急な来客とか、本当に困りました。
外勤していなかったので、
日中普通に誰かが来たりする感じだったんですが
今でも覚えているのが「妊婦さん訪問」の時です。
私の居住地では、妊婦さんの所に前期と後期の二回、
先輩ママが保健婦さんからの手紙を直接届けに来てくれて
困っている事がないかどうか聞いてくれるシステムがあるんです。
後期のその日、予告があるわけでもないので
玄関から少し遠い部屋でゴロゴロしていたら
インターホンの音。日中は私一人なので他に出てくれる家族はいません。
「はーい」と返事はしたものの、
私の声は届いていなかったらしく
「いらっしゃいますかー?」の声。
先輩ママの方はご近所の人で顔と声は知っていたので
すぐに「妊婦さん訪問」とわかったものの、
立ち上がる時点で「い゛ででででででで」という声が出る始末。
先輩ママさんはわりと忙しい人なのは知っていたので、
出直してくるという事になったら迷惑がかかってしまうと思い
なんとか必死に廊下に出たのですが
こんなペースじゃ間に合わない!と思って
口を開くと「い゛でででででで」
と言いそうで大きな声ができません。
「ちょっ…まっ…っあっ…っ…まっ…」という感じで
「ちょっと待って下さい」が玄関に届く声で出ないのです。
都会では信じられないでしょうが、
在宅中は玄関の鍵をかけないのが
デフォルトの田舎な物で、先輩ママさんは玄関にいました。
生まれたての子馬のようにプルプルしながら
「ちょっ…まっ…」っと言いながら
出て来る妊婦って、客観的に見たらたぶん怖いですよね…。
先輩ママさんは困惑の表情で手紙と共に
「何か困ってる事ありますか?」と聞いてくれたのですが、
「何もありません」と言うしかできませんでした。(恥ずかしくて)
今でも思い出すと恥ずかしくてムズムズします。
歩けなくなった原因なのですが、骨盤が開く事が原因らしく、
高いからと躊躇していたトコちゃんベルトⅡを購入する事で
一発で解消しました。着けた瞬間、スタスタ歩ける、みたいな。
もう一ヶ月早く買っておけば
黒歴史を積み上げる事はなかったのに…と遠い目になりました。
今でもデスクワーク由来の腰痛が出た時などは
とこちゃんベルトに助けられています。
トコちゃんベルトの宣伝みたいになってしまいましたが、
トコちゃん限らず、骨盤をしめるベルトは
産後にも使えます♪
(膣が下がってしまった友達に貸したらそれも改善しました)
迷っている人は買った方がいいと思います。
私みたいに生まれたての子馬にならないためにも…。