私は現在妊娠9ヶ月です。
長い不妊治療を経て授かった、念願の第一子です。
これまで、なかなか授からず、街で見かける妊婦さんを
うらやましい気持ちで眺めていました。
大きなお腹をさすりながら
かわいいマタニティドレスを着て、平らな靴でポテポテとゆっくり歩き、
ホルモンのせいかお肌も髪もツヤツヤの妊婦さん。
もう見ているだけで気持ちが優しくなるような
そのかわいらしさにいつも憧れていました。
念願の妊娠が発覚した時、私はもう天にも昇るような心地でした。
あの憧れの妊婦さんになったのだと思うと嬉しくて嬉しくて♪
さっそく無駄にポテポテと歩き、
かわいいマタニティドレスを買い、
夫へのまなざしも聖母のような優しい感じに…、
と完全にかわいい妊婦さんになりきっていました。
ところがです。
妊娠10週、20週と妊娠週数を重ねて、初めてわかったのです。
妊娠生活なんてそんなにかわいいものじゃない!
ということが・・・・
まず妊娠してすぐにツワリに襲われました。
とにかく全てが臭いのです。
もう食事もろくに作るくることができず、
そんな自分にもイライラして、
夫に聖母のような眼差しを向けることはできませんでした。
いつも眉間にしわを寄せ、般若のような形相で、
臭い消しスプレー片手に家中を消臭して回っていました。
そして次に便秘に悩まされました。
お通じが何日も出ないのです。
ツワリであまり食べられないことも便秘を助長したようです。
トイレで何十分も粘るのですが、
肛門に硬い蓋(便)があり、まったく出ません。
いきみすぎてキレ痔になる始末。
便秘になれば、当然お腹が張ります。
そしておならがたくさん出るのです。
もともと私は人前でおならをすることはありませんでした。
しかし、もうお腹が張ってお腹が張って仕方がないので、
買い物中でも電車のホームでもどこでも、
街のノイズにかき消されるようなタイミングを狙って
、人知れず「ブーブー」出し続けるしかありませんでした。
もはや私は、「かわいい妊婦」というよりは、
自分が「出産を控えた大型動物」になった!
という感じがしました。
それからの体の変化はもう、「動物」そのものです。
おならに加えて、頻発するげっぷ・・・
乳牛のように硬くて大きな乳房と黒くて大きな乳首と乳輪・・・
夫までも、胸を触る手つきが
これまでのエッチな雰囲気ではなくなりました。汗
「でかくなったな〜」などと・・・
まるで畜産家のする「乳搾り」のような手つきです。
不妊治療のために通っていた大学病院では、
これまでの「IVF外来」から、念願の「産科」に移ることができました。
「IVF外来」では内診台にはカーテンがあり、
医師の顔とこちらの顔が見えないような配慮がありました。
ところが、「産科」の内診台は、ただの足の開く椅子でした。
そのまま股の間から医師の顔が見え、話しながら診察します。
病院までもがなんだか、
ホルスタイン牛の「種付け」のような雑な扱いです。
まったくもってひどいものです。泣
こんなはずじゃなかったのに〜!!涙