妊娠中でも女の子だもんね!

妊娠中の妊婦さんのお悩みを解決していけたらいいな

妊娠中でも女の子だもん

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まさかの分娩室相部屋にビックリ!

これは、わたしが初めての出産でなにもわからないためと

先生の「ある一言による勘違い」から起こった体験談です。

当時を思い出して苦笑いするわたし

とても悪阻(つわり)が酷く主人の一言もあり

妊娠早々に退職しました。

 

仕事に行かなくて良い事もあり悪阻は酷くても

体調に合わせて自由に過ごしていました。

 

妊娠期間中は特別な時期で当時はそれに気づきませんでしたが、

独特な期待、不安、命を体の中で感じる不思議な感覚は

本当に素晴らしい体験だったなと感じています。


出産まで順調に過ごし徐々に予定日が迫り

10日前に検診がありました。

その時点では、まだ子宮口が開いていなくて

「まだまだ産まれる気配はないね。」

妊婦健診のベテラン先生

「予定日より遅れそうだね。」

とその産院で一番ベテランの年配の先生に言われました。

 

特別予定日を前後する事に不安はなかったのですが、

やはりベテランの先生に言われたらいつまでも頭の中には残るものです。

 

でもその3日後のこと。

予定日よりも1週間も早くいきなり陣痛が始まりました。

 

しかもそれが陣痛だと気づいたのは出産直前。

 

臨月になって来て大きくなったお腹が下がって来て

腰や足の付け根の痛みがあり、歩行や寝起きがとても辛かったんです。

臨月の大きいお腹のわたし

その痛みと陣痛の区別があまりつかず

今日はお腹が張ってるのかなと考えていました。

 

それにまだ産まれるわけではないだろうと思っていたんです。

ベテラン先生『まだだね』の一言を完全に信じきってました。

 

そんな調子で近所のモールに買い物に出かけたり、

自分のブログに近況報告を書いたりと普段と変わらず過ごしていました。

 

そしてその日の夜、ソファでうたた寝をしてしまい

23時頃にお風呂に入りました。

陣痛の到来に気づいていないわたし

湯船でゆっくり浸かってホッコリしたのも束の間!

立ち上がった瞬間「おしるし」に気づきました。

 

「えー!今までのはもしかして陣痛やったん!?」と。

気持ちの作用って凄いですね。

 

おしるしを確認した途端本当に痛みを感じるようになって来ました。

実際痛みにはっきり間隔を感じるようになって来て

数時間横になった明け方に産院に電話しました。

 

当然産院は24時間体制ですのですぐに助産師さんが電話対応してくれました。

 

私が今の状況を伝えたら

「まだ余裕あるから朝一番くらいに病院来てもらったらいいですよ。」

と十分痛みに苦しんでる私に明るい声で返して下さいました。

笑顔でのんきに対応する病院の方

こういう時の温度差って辛いですよね。

今となっては笑えますが

毎日こういう女性の対応をされていて慣れてるんでしょうね。

「まだ余裕ある。」という言葉に先の長さも感じて

ゾッとしたのも覚えています。

 

産院までは約1時間の距離でした。

仕事を休んだ主人に車で送ってもらったのですが、

主人の気遣う声すらもうるさく感じて優しさに感謝出来ない私でした。

 

例えば「楽になるようにどの音楽聴きたい!?」と彼なりの優しさや配慮なのに、

何ともいえない痛みの波に耐えてる私には音楽なんて耳に入りません。

 

むしろ構われるのすら嫌でした。

そんな調子ですぐに産院でした。

 

すでに同じような状態の妊婦さんが産院で待機していて

「満月が関係してるのよ~!」と気さくな掃除婦さんが横切って行きました。

のんきな笑顔の掃除婦さん

本当に関係してるようですね。他の方もおっしゃってました。

 

産院の入院予約が乱れに乱れ陣痛で苦しむ人が私以外にも数名いました。

 

なかなか助産師さんのGOサインが出ず分娩台までが長かったです。

 

朝8時頃に産院に到着して15時頃やっと分娩台にあがりました。

それまでは間隔の狭くなる痛みとの戦い!

何気なくベッドを見たら頭のあたりに沢山の引っ掻き傷がありました。

誰か相当痛い思いしたんだろうなぁ・・・

笑う余裕はあったのか主人にすかさず言ったのを覚えています。

 

やっとの事で分娩室に行ける事になりました。

すぐ近くの部屋だったので「○○さん!歩いて行ける!?」

と言われ、酷い寒気にも耐えながら歩いて分娩室に行ったら、

「あぁ~ん!いったーい!!」

と若くて可愛い女性の力む声が聞こえて来ました。

 

「ごめんね。分娩室相部屋なの!!」

一瞬絶句しましたが、文句を言っている余裕はこちらにもありません。

 

もう早く出したくて仕方ないので

簡易的な仕切りの横の分娩台にあがりました。

 

隣の女性の可愛い力み声が止まりません。

付き添われてるご主人の頭が仕切りの上から見えます。

見ようと思えば私の凄い姿も丸見えです。

 

「いや、もうどうでもいいや・・・」

文句をいう余裕もないわたし

そんな気持ちで助産師さんの助言に従って

力んだり逃したりと繰り返しました。

 

コツをつかむまでなかなかうまく力めませんでした。

 

隣の女性は15分程で産まれました。

どうやら3人目の子どもさんらしくて、

「あなたは焦らなくていいよ。」と優しく言って下さいました。

 

出産時の痛みってよく「股からスイカが出るようなもの」と表現されます。

ですが、私はそこまで痛いとは思いませんでした。

 

実際痛いのは赤ちゃんが出てくる痛みよりも

陣痛の方が苦痛でしたから・・・

 

初産でしたが

40分程で出産出来て何事もなかったからかもしれません。

『壮絶な出産話し』も職場の人からよく聞かされましたし、

それらの話に比べれば・・・と幸せに思えます・

健康に何事もなく無事に産まれて来てくれた事に感謝しています。

生まれた直後の赤ちゃんの手をもつわたし

出産は女性にしか経験出来ない事です。

 

苦しい事も多いですし不安もありますが、

経験し終えてからその素晴らしさの実感をします。

 

主人に支えてもらい頑張って良かったなと強く感じています。

付き添ってくれて最初に子どもを抱いた主人が泣いていた様子。

今も鮮明に覚えています。

出産したわたしと主人