妊娠中の炭水化物抜きダイエットはいいの?
妊娠中の体重管理では、お世話になっている病院によっていろんなことを言われます。病院ではあんなこと言われたけど、ネットで調べてみるとそれとは違うことを書いてあるぞ。などと言ったことも良く聞く話です。
そのためまず妊娠中の炭水化物抜きダイエットが良いのか悪いのかと言うことに対する答えとしては、
妊娠中の炭水化物抜きダイエットはおすすめできません。
例えば炭水化物などを過剰に摂取すると、それは妊娠糖尿病と言う病気の元にもなります。そうすると母体の健康状態が脅かされ、おなかの中での赤ちゃんの成長が危うくなります。
逆に炭水化物を完全に抜いてのダイエットは、赤ちゃんに直接的な悪影響が及んでしまいます。
このページの後半でもそれについて詳しくまとめますが、妊娠中に炭水化物を完全に抜くようなダイエットを行うと、今度は赤ちゃんが未熟児として生まれるリスクが高まるなど、いずれにせよ極端になってしまうことで母体や赤ちゃんにリスクが生まれます。だからこそ過剰摂取は良くないんです。
炭水化物を適度に摂ることがことが必要になります。
ちなみに現代の日本では妊娠中の方の8人に1人が妊娠糖尿病だと言われています。
逆に炭水化物等の重要な栄養素が不足してしまうことによって起こる未熟児としてのリスクも年々高まっており、妊娠中の方の栄養バランス、体重調整がいかに難しいかを物語っていますね。
このページでは妊娠中に必要な栄養素の中でも特に炭水化物についてまとめています。
目次
- 炭水化物と糖質と妊娠中の関係
- 炭水化物抜きダイエットが妊娠中に良くないと言われる理由
- 炭水化物などの必要栄養が赤ちゃんに不足した時のリスク
- 妊娠中のダイエットはどうすれば良いのか
- まとめ
ではまずは、炭水化物、糖質、妊娠中の3つの関係性を見ていきましょう!
・炭水化物と糖質と妊娠中の関係
このページのテーマである炭水化物について少し説明させてください。
炭水化物は体の主要なエネルギー源となり、糖質と食物繊維に大きく分かれます。
この分類では体内で吸収されるかどうかによって分類されたもので、
炭水化物が消化され吸収されていくものを糖質、
逆に消化や吸収されないものを食物繊維として分けています。
先ほども言ったように、炭水化物を過剰に摂取することで、
吸収される糖質が増えすぎると妊娠糖尿病になる危険性が高まります。
では次に糖質です。
糖質というのはエネルギー源となる栄養素である糖質、脂質、タンパク質の中でも最もエネルギー源として使われる栄養素です。
体内で1グラム当たり4キロカロリーのエネルギー源となるんですよ。
では、そんな炭水化物、糖質が妊娠中の方とどのように関係するのかを見ていきましょう。
まず妊娠中と炭水化物の関係性ですが、炭水化物自体には特に負荷と言うものはありません。
ですが妊娠中の方だけでなく、炭水化物を過剰に摂取し糖質を吸収しすぎてしまうと、肥満、生活習慣病のリスクを招きます。妊娠中の場合それが妊娠糖尿病のリスクとなって現れるということです。先ほども書いたように炭水化物に含まれる糖質とは、体内でかなり重要なエネルギー源として必要になってくるものですので、適量であれば特に問題はなく、むしろ必要な存在です。
しかし現代の私たちの食生活では意識せずに普通に過ごしていると、ついつい炭水化物を過剰摂取してしまうような環境にある場合が多いです。
そのため、炭水化物をあえて適度に摂取することを意識して、ダイエットを行う必要があるんです。
妊娠中に炭水化物を過剰に摂取してしまうことが良くないということがわかったところで、今度は逆に、妊娠中に炭水化物抜きダイエットをしてしまうとよくない理由について見ていきましょう。
・炭水化物抜きダイエットが妊娠中に良くないと言われる理由
先程の段落で妊娠中の方でも、多少は炭水化物が必要だと言うお話をしました。では、妊娠中の方が完全に炭水化物抜きダイエットをしてしまうと、どのような危険があるのかについてお話をします。
まず炭水化物と言うのは赤ちゃんの体の発育を助けてくれる働きがあります。そのため妊娠中に炭水化物抜きダイエットなどをして、炭水化物の摂取を怠ってしまうと、未熟児として生まれてくるリスクが圧倒的に上がってしまうというデータがあります。
妊娠前にダイエットを経験された方は少なくないでしょう。現代の女性は炭水化物を極端に嫌う傾向にあります。ですが妊娠中にダイエットが必要な時は、赤ちゃんには炭水化物が必要なので、最低限は摂取をしていく必要があります。
ダイエットは出産後にいくらでもできます。妊娠中にダイエットが必要な時は、他の面で食事の管理を徹底すれば10分に痩せる事は可能です。ですが赤ちゃんの体の発育は今このタイミングしかないですから、この時にもしも不必要な炭水化物抜きダイエットを考えているのであればそれはやめておいた方が良いでしょう。
・炭水化物などの必要栄養が赤ちゃんに不足した時のリスク
では先程の段落に加えて、もしも赤ちゃんが炭水化物などの必要な栄養素が不足してしまった場合のリスクについてお話をします。
まず予定よりも小さく生まれてきた赤ちゃんは将来的に糖尿病や心臓病といった思い生活習慣病を発症しやすいと言う研究データが実際に出ています。
仮に今あなたが炭水化物抜きダイエットのような良くないダイエットの仕方で胎盤の中の栄養状態が良くない状態を作ってしまった場合、少ない栄養の中でも生きていけるように赤ちゃんは対応をしていきます。
つまり生まれてきてからは、そういった素質が変わらないため、普通の量食べても、それが食べ過ぎになってしまったりして、通常の体重で生まれた赤ちゃんよりも肥満、生活習慣病のリスクが高まると考えられているんです。
つまりはお腹の中にいる赤ちゃんは今赤ちゃん自身の将来の健康状態を大きく左右するような大事な時期でもあるんです。
そのような時期に、妊娠中でも痩せていたい。旦那に太った姿を見られたくない。などといったような理由から、必要のない炭水化物抜きダイエットを始めとした様々な無理なダイエットを行う事は絶対に止めて下さいね。
・妊娠中のダイエットはどうすれば良いのか
妊娠中のダイエットは、食事面と適度な運動の両方が揃う必要があります。食事でカロリーコントロールをすることは大切ですが、カロリー制限が過剰になってしまうと、必要な栄養補給に影響が出ないとも限りません。
ですので、基本的に妊娠中ダイエットで摂りたい栄養素を含んでいるものはしっかり食べて、そうではないジャンクフードやファーストフードなどはできる限り避けるほうが良いです。
妊娠中にできるだけ避けたい食べもの
- 糖質
- 脂質
- 塩分
この3つについてはできるだけ抑えておくのが良いです。ですが、あまりに食べたいものを『すべて我慢!』としてしまうとストレスの影響が赤ちゃんに表れないとは限りません。
上記のものと逆に、緑黄色野菜に含まれるミネラルやビタミン類、葉酸などの栄養素は必要ですので、積極的に摂るべきです。
また、お肉は『脂たっぷりだから太る』というイメージを思い浮かべる方も多いと思います。しかしながら焼肉で濃い味付けでご飯と一緒にたくさん食べたりしない限りは、そんなに太らないものなんですよ。
また、お肉はできる限り茹でて、余計な脂肪分は抜いて食べるなどの工夫をして
味付けは、できる限り薄くというのが食事面での妊娠中ダイエットの基本になります。
妊娠中の適度な運動とは
妊娠中のダイエットに効果的な適度な運動というのは
“息切れをしないくらいの有酸素運動を行う”というのが大切なんです。
- ウォーキング
- マタニティスイミング
- マタニティヨガ
- ストレッチなどで気分転換
もう少しで元気な赤ちゃんと会うことができます♪
がんばりましょうね。
・妊娠中の炭水化物抜きダイエットのまとめ
このページでは、妊娠中に炭水化物抜きダイエットをしてもいいのかよくないのか迷われている方のために、妊娠中の炭水化物抜きダイエットがどのような開く影響及ぼすのか、または炭水化物の必要性、妊娠中のダイエットが必要なタイミングや、そうなった場合どうしたら良いのかなどをまとめました。
繰り返しになりますが、妊娠中の炭水化物抜きダイエットは、赤ちゃんの健やかな成長を妨げてしまう行為になるので絶対にやめましょう。しかし炭水化物を適度に減らし、適度に摂取している事はとても大事なことなので、あくまで取りすぎず、とらなすぎずを意識していきましょう♪