肥満妊婦さん言われていやな言葉ではありますが、
実は、そうやって敢えて傷つけるような言葉を使ってでも
改善して頂きたい理由があります。
妊娠中や出産のタイミングで様々なリスクがあることをご存知でしょうか?
妊娠中に急激に体重が増えて、
肥満状態になってしまった身体をそのままにしておくと赤ちゃんにとっても母胎にとっても命に関わる危険性が出てきてしまう場合もあるんですよ。
ただし、肥満妊婦の方でも妊娠中のダイエットを適切に行うことで
改善することが十分に可能です。
このページでは、肥満妊婦さんが標準通りの
適切な体重で出産に望めるように、
主に妊娠中のダイエットのやり方等についてまとめています。
目次
- 肥満妊婦とは
- 肥満妊婦であることのリスクは?
- 肥満妊婦さんの為の妊娠中ダイエットのやり方
- やってはいけない妊娠中のダイエット
- まとめ
まずはおさらいの意味も兼ねて、肥満妊婦とはどんなものなのかという部分を見ていきましょう!
肥満妊婦とは
肥満妊婦とはBMIの数値が25以上の肥満と判定された妊婦さんのことをいいます。また妊娠前から肥満だった場合と、妊娠中の角成体重増加によって肥満になった場合で分けられるそうです。
どちらにしても適切な体重まで落としていくことが大事になってきます。
肥満妊婦であることのリスクは?
では肥満妊婦であることのリスクについて見ていきましょう。
もしも妊娠前に肥満の状態で妊娠すると、母体や赤ちゃんに様々なリスクが生じてしまいます。
例えば、妊娠中高血圧症候群や妊娠糖尿病、尿タンパクなど妊娠中に起こると母胎と赤ちゃんの命の両方に関わりかねないリスクです。
妊娠中というのはホルモンの影響で体に脂肪を蓄えようとして太りやすい体質になります。これはみんな同じことです。
妊娠中の体重増加はおよそ7キロから12キロ程度が理想的だと言われています。
ですが肥満妊婦さんの場合は、それが5キロ以内にするようにと指示される場合もあるんです。
これはとても厳しいことです。
では肥満妊婦さんが、どのようなリスクを背負うことになるのかについて見ていきましょう。
- 妊娠高血圧症候群になるリスクが上がる。
- 妊娠糖尿病のリスクが上がる。
- 腰痛になりやすい。
- 妊娠線ができやすくなる。
- 神経根閉鎖障害のリスクが高まる。
肥満妊婦であるだけでこれらのリスクが増加してしまうと言われています。
この中でも特に注意したいのが、
- 妊娠高血圧症候群
- 妊娠糖尿病
- 神経管閉鎖障害
この3つです。
なぜこれらが注意すべきなのかについて見ていきます。
妊娠高血圧症候群
これは以前までは妊娠中毒症と呼ばれていました。妊娠の負担が血の流れや血管に悪い影響を与えて高血圧になるものです。これが進行してしまうと母体、赤ちゃんに大きな影響を及ぼしてしまいます。
妊娠糖尿病
これはそのままです。妊娠中に糖尿病になってしまうこと。もしもママが糖尿病になってしまうと、生まれてくる赤ちゃんが巨大児として生まれてくるリスクが高まります。巨大児は体は大きいけれども、内臓部分が未熟であることが多く、出産後等に様々な悪影響が出てしまいます。
神経管閉鎖障害
神経管閉鎖障害とは、赤ちゃんが無脳症や二分脊椎症といった先天性異常を起こしてしまう事です。無脳症になると死産、二分脊椎症になると、背中の真ん中の背骨
一見するとただ太っているだけかもしれませんが、妊娠中に必要以上に太ってしまうことで、これらのリスクを負うことになるんです。
肥満妊婦さんの為の妊娠中ダイエットのやり方
では肥満妊婦さんが、どのように妊娠中のダイエット行ったら良いのかについて見ていきましょう。
通常の妊娠中のダイエットと、肥満妊婦さんの場合のダイエット方法ではやり方が違うと思われがちですが、基本的には目的は必要なだけ痩せることであり、それまでの過程は特に変わりは無いようです。
では妊娠中のダイエットでは、どのような痩せ方をすれば良いのか見ていきます。
マタニティースイミング
これは妊娠中でもダイエットとして取り入れることが可能です。
また水中のエクササイズなので、普段動かすことのない筋肉を鍛えることができる上に、妊娠中に起こる様々な症状の緩和にもつながるようです。さらに水泳を行うことで、リラックス効果を得られるので、ストレスの緩和にもつながります。
しかしあくまで妊娠中のダイエットですので、危険が伴うは無いように専門のインストラクターがいる場所で行うようにしてくださいね。
マタニティーヨガ
妊娠中のダイエットに興味がある方は既に知っている方も多いかとは思いますが、マタニティーヨガと言うのは妊娠中のダイエットとして多くの人が取り入れてる人気のエクササイズになります。
もともとヨガと言うのはリラックス効果が非常に高いスポーツなので、リラックス効果を求めて行う方も多いようです。リラックス効果と言うのは軽視されがちですが、実際にストレスや自分の心の調子を整えていく事は妊娠中だけでなくいつでもとても重要なことです。
これを習慣化することで出産後の心のコントロールする力を養うこともできるのでとてもお勧めです。
ストレッチ
ストレッチは出産のときに必要な筋肉を鍛える効果、筋肉をほぐすことで安産につながる効果を持つエクササイズになります。またストレッチと言うのは疲労回復の効果ももちろんあるので、仕事帰りの旦那さんと一緒にストレッチを行ってコミニケーションをとるのもありですね♪
ウォーキング
これは誰でも手軽に行えるエクササイズです。妊娠していない方が行うようなハキハキとしたウォーキングをするのではなく、妊娠中のダイエットとして取り入れるウォーキングは、お散歩するようなイメージで十分です。体全身のリラックス効果を始め、心のバランスを整える働きもあるので、特にこれはオススメです。
肥満妊婦さんの方も多く取り入れている妊娠中のダイエットのようです。
以上が肥満妊婦さんにお勧めの妊娠中のダイエットのやり方になります。しかし妊娠中のダイエットと言うのは以前とは違い、やってはいけないものも存在します。
うっかりしてしまわないように、ここで妊娠中にやってはいけないダイエット方法を、ざっくり説明していきます。
どのようなダイエットが良くないのかと言うと、体に負荷がかかり過ぎるような運動によるダイエットです。
妊娠中の過度な運動と言うのは、まず流産のリスクが高くなってしまうため非常に危険な行為です。また流産でなくても早期出産になる可能性もあります。そのため妊娠中のダイエットでは無理な運動をせず、できるものをコツコツ行うのがポイントです。
次にやってはいけないダイエット方法は、短期間で急激に体重を減らすような、過激な食事制限を行う方法です。
確かに短期間の食事制限は我慢する間が短いし、確実に痩せていくことができます。ですがそのように無理な食事制限を行ってしまうと、赤ちゃんに栄養が突然いかなくなってしまい、最悪の場合は流産になる危険も出てきます。
肥満妊婦さんの場合は焦る気持ちは分かるのですが、あくまで赤ちゃんにも栄養与えながら、少しずつ痩せていくということが必要になってきます。
肥満妊婦さんが無事に出産を迎えるためのダイエットのまとめ
このページでは肥満妊婦さんに向けて、肥満の状態であるとどんなデメリットがあるのか、また肥満妊婦さんはどのようなダイエットを行うのがベストなのか?などについてまとめました。
まとめた通り、肥満妊婦さんも通常の妊娠中のダイエットと特にやり方は変わりません。食事の管理をし、毎日適度な運動を行いながら体重を減らしていくことが大事になります。
また自分が取り組むダイエット方法がこれで大丈夫なのかというところを担当のお医者さんと相談しながら、また痩せすぎないように、こまめにお医者さんとのコミニケーション取ることも忘れないでくださいね。