妊娠中は体重管理がお産の時の安全性と
赤ちゃんの健康のために大切なのはご存じの通りですよね。
ですが、意識していても体重管理がうまくいかず、妊娠中にダイエットが必要になってくる場合もあります。
かと言って以前のように、過激な運動によるダイエットはできないし、
絶食のような過度な食事制限などもできません。
無理して運動してしまうと、流産の恐れもある上に過度な食事制限は
赤ちゃんに栄養が行き渡らなくなってしまうため危険なんです。
なので妊娠中のダイエットの基本は、
無理のない適度な運動と栄養バランスを考えた食事の管理が大切になってきます。
このページでは、妊娠中のダイエットをされる方に向けて、
おすすめのダイエットメニューやその理由を紹介していきます。
・妊娠中ダイエットで食事が重要なわけ
妊娠中のダイエットで食事が重要になってくる理由は、
栄養バランスの片寄りがあったりすると赤ちゃんの健康に影響を与えてしまうからです。
例えば、葉物野菜を食べ過ぎると身体を冷やしてしまいやすいので、
赤ちゃんがお腹の中で温かいところを探し求めて動き回って
逆子になりやすいなどの危険があります。
そうなると毎日行う食事を見直すことが重要になってきます。
それを行うことで、赤ちゃんに必要な栄養を与えながらも、
無理なく少しずつ確実に体重を減らしていくことができるからです。
妊娠中のダイエットでは、自分ばかりを考えるのではなく、おなかの中の赤ちゃんの健康を最優先に考えていく必要があります。そのため食事を見直してダイエットを行う事は、妊娠中のダイエットをする上では非常に有効的な手段です。
・妊娠中に摂りたい食材
実際に妊娠中のダイエットを行う際に、積極的に取り入れたい食材と言うものがあります。
この段落ではそれについて解説していきます
緑黄色野菜
緑黄色野菜は、妊娠中でなくても毎日積極的に取りたい食材です。
健康的な体づくりには必要不可欠な食材でもあります。
緑黄色野菜には、妊娠中に必要な葉酸、ビタミン、カルシウム、鉄分、食物繊維、などが豊富に含まれています。
また、緑黄色野菜に豊富に含まれる食物繊維を豊富に摂取することは、便秘改善につながるため、便秘に悩んでいる方は取り入れるべきです。また便秘を改善する事は直接的にダイエット効果にもつながります。
緑黄色野菜に豊富に含まれている葉酸は、胎盤の細胞増殖に必要なDNAの合成を裏返す働きがあります。少し透かし話ですが、まとめて言うと、おなかの中の赤ちゃんを育てるのに必要不可欠な食材ということです。
雑穀類
主に玄米などを指します、そういった雑穀類にはミネラル、ビタミン、カルシウムなどがたくさん含まれているんです。またこれにも食物繊維がたくさん含まれているので、直接的なダイエット効果が見込めるでしょう。
海藻類
海藻類には鉄分やカルシウムを、食物繊維がたくさん含まれています。またひじき、青のり、わかめ、もずくなどの海藻類はカロリーがとても低く、あっさりとして食べやすいため、妊娠初期のつわりに悩んでいる方もお勧めの食材です。
大豆製品
こちらも赤ちゃんにとって重要な食材になってきます。大豆製品にも、食物繊維が豊富に含まれているので、高いダイエット効果を見込めるのですが、それだけでなく大豆製品に含まれているタンパク質は赤ちゃんの体の元となる、血液や筋肉などを作る組織に必要な主成分となります。
・妊娠中に嬉しい栄養素が豊富なダイエットメニュー
では先ほど紹介したような、妊娠中のダイエットにおすすめな食材などを豊富に取り入れた、妊娠中のダイエットにオススメなメニューを紹介します。
きのこ入り春雨スープ
材料
- しめじ 1/2
- えのき 1/2
- しいたけ 4個
- ササミ 一切れ
- 長ネギ 10cm
- にんにく 1かけ
- ◎鶏ガラスープの素 小さじ2
- ◎水 2 1/2カップ
- 塩 小さじ2/1
- オリーブオイル 大さじ3
- 春雨
このメニューの作り方
椎茸を4つに切って、しめじは石づきを落として、えのきは3センチぐらいに切り、ニンニクはみじん切りにしておきます。
鍋にオリーブオイルを大さじ2杯程度入れて、みじん切りにしたニンニクを炒め、しめじと椎茸を入れて、塩胡椒で炒めて、最後にえのきを入れ、お皿に出します。
ささみと長ネギを経て2つに切って、斜め薄切りにしオリーブオイルで炒めます。
鶏がらスープの素と水を入れて、沸騰させましょう。
キノコなどを入れて、用意した私用で味見をして、茹でた春雨を入れて煮込みます。
妊娠中ダイエットスープ
材料
- キャベツ(または白菜) 3枚
- にんじん 1/2本
- たまねぎ 1/2個
- しめじ 1/2株
- 鶏ささみ 100g
- ごぼう 1/4本
- 糸寒天(または春雨) 4-5g
- 水 400cc
- コンソメ 1個
このメニューの作り方
用意した材料を鍋に入れて煮込みます。それぞれの野菜が柔らかくなったらokです
以上になりますが、これはとても簡単で、特に妊娠中のダイエットをされている方にお勧めです。
トマトオムレツ
材料
- 卵 1個
- トマト 70g
- ホールコーン(冷凍または缶) 10g
- 塩コショウ 少々
- マーガリン 小さじ2/3
このメニューの作り方
トマトをさいの目切りにして、冷凍コーンをラップで包んで電子レンジで500ワットで50秒ほど加熱します。
卵をといて、最初に用意したトマトとコーンに塩こしょうを加えて混ぜます。
フライパンにマーガリンを入れて、溶いた卵を流し入れてオムレツ方に焼きます。
これで完成になります。これはトマトの酸味が妊娠初期のつわりにも効きますよ。
以上が妊娠中のダイエットにオススメのメニューです。
・妊娠中にダイエットをする上で忘れてはいけないこと
では最後に、妊娠中にダイエットをする上で、絶対に忘れてはいけないことを再確認しましょう。妊娠中のダイエットで、絶対にやってはいけない事は、必要以上のダイエットを行わないことです。
まず無理に運動することで、流産の恐れがあります。
また無理な食事制限などを行うことで、おなかの中の赤ちゃんが栄養失調になってしまいます。そして不必要なダイエットを行うことで、赤ちゃんが栄養失調になり、未熟児として生まれてくるリスクが一気に上がります。
生まれてくる赤ちゃんが未熟児として生まれてきた場合、様々な合併症や感染症のリスクを負うことになります。なぜなら未熟児で生まれてくると内臓が未発達で、免疫力も育ちにくいからです。
それだけでなく赤ちゃんの成長や発達に遅れが出てしまう可能性も高くなります。
ちなみに未熟児として生まれてきた赤ちゃんは、身体の様々な機能が未熟であるため、免疫力がとても低く、いろいろな感染症にかかりやすくなってしまうんです。
もしも今あなたが妊娠中の不必要なダイエットによって、赤ちゃんに十分な栄養を与えられなかった場合、こういったリスクを赤ちゃんが背負うことになります。
赤ちゃんが背負うデメリットはそれだけではありません。
イギリスで行われた研究によると、胎児期に栄養失調の状態で育った赤ちゃんは、少ない栄養価の中でも生きていけるように、遺伝子が変更されるそうです。
遺伝子が変更された赤ちゃんは、大人になって、他の人と同じ量の食事をしても、それが過剰摂取になってしまうんです。そのため肥満になるリスクが高くなったり、生活習慣病などのリスクも上がっていきます。
妊娠中に不必要なダイエットを行うと、これだけのリスクを赤ちゃんに背負わせることになってしまうので、それだけは絶対にやめてください。もしも妊娠中にダイエットが必要になった場合は、必ずお医者さんから指示が出ます。
指示が出た場合、必要なだけダイエットをして、赤ちゃんが健康的に育てる環境を整えてください。
妊娠中のダイエットは、自分の体型維持のために行うものではなく、お腹の中で育つ赤ちゃんが、健康ですくすくと育っていけるような状況を作ってあげるために必要なものです。そういった目的を忘れないようにしてください。
妊娠中にダイエットが必要になった場合は、簡単なウォーキングなどの、無理のない運動を継続し、このページで紹介したようなダイエットメニューなどを食事の中に取り入れてみてください。