妊娠中のダイエットというのは、妊娠前のダイエットとは違い、おなかの中の赤ちゃんに悪い影響与えないように行う必要があります。
それはとてもデリケートなもので、何をするにもいろいろなことを考慮する必要が出てきます。そういった中でも、生活習慣や、食事、運動などでできる限りのことをしているのになかなか痩せない。そういった形がとても多いのが現状です。
このページでは妊娠中のダイエットに励んでいるけれど、思うように痩せない。という方のために、妊娠中のダイエットがうまくいかない理由や、実際に痩せていくためには、どんなダイエットをどのように行っていけば良いのか、等について特集しています。
目次
- 妊娠中にダイエットをしても中々痩せない5つの原因
- 妊娠中のダイエットはどのように行えばよいのか
- まとめ
まずは妊娠中のダイエットでなかなか痩せない原因を見ていきましょう。
・妊娠中にダイエットをしても中々痩せない5つの原因
ではまず、妊娠中のダイエットで、なかなか痩せて行かない理由について説明していきます。
温度調節
妊娠中は、いくら健康のための体重管理ダイエットとは言っても、以前のようになんでもできるわけではありません。
運動だけでなく、仕事や家事も以前よりも控えめになってしまいます。人によっては自分の家の部屋からあまり動くことがないと言う方も少なくありません。
例えばですが、寒い時期に家にいる場合、暖房によって部屋を暖めますが、いつも暖かい状態に慣れてしまうと、人間の体が持っている温度調節機能が徐々に働かなくなっていきます。通常だと、脳みそが筋肉に指令を送り、何もしていなくても筋肉を動かしてカロリーを消費するという仕組みがあるのですが、温度調節機能が鈍ってしまうと、その際のカロリー消費が少なくなってしまうんです。
ちょっと分かりにくい例えかも知れませんので、具体的な例でご紹介しますね。
わたし達人間は『寒い中』にいるとふるえますよね。ガクブルしてしまいます。
実は、この『ガクブル』は身体中の筋肉のありとあらゆるところを細かく痙攣させることで体温をあげさせようとしているんです。
睡眠不足
妊娠中は環境の変化、体の変化、これから来る出産への不安など、様々なストレスがあります。そのストレスは睡眠不足の引き金となります。そもそも睡眠不足は、体が太ってしまう理由としては直接的な影響はありませんが、体の脂肪を燃焼するための基礎代謝を落とす原因になります。
そうでなかったとしても妊娠中は体を動かすこと自体が少なくなるため、そもそもの消費カロリーが少なくなります。そこで睡眠不足になるとそれに拍車がかかり太りやすい身体になります
脂肪蓄えやすい体質
これは赤ちゃんを守るためなので仕方のないことなのですが
妊婦さんの身体は体質的にため込み体質になってします。
妊娠前は、人間の体は糖質を主なエネルギー源としていました。
ですが妊娠するとその糖質エネルギーは赤ちゃんに優先的に送られていきます
そうなると大地震に不足してしまったエネルギーを糖質の代わりに脂質で補おうとします。そうなると脂肪が体に必要になってくるため、体が自ら脂肪を進んで蓄えるようになっていきます
むくみ
妊娠中は、以前に比べると血液に含まれる水の量が1.3倍に増えます。これはおなかの中の赤ちゃんに栄養を流しやすくするためだと言われているんですが、その働きをするホルモンが過剰に働いてしまうと、必要以上に水分を体に溜め込みやすくなるため、その結果むくみによって体重が増加します
便秘
妊娠中は女性ホルモンのプロゲステロンと言うホルモンがたくさん分泌されて行きます。プロゲステロンは腸内環境の蠕動運動を鈍らせる働きがあり、その影響で便秘になりがちになってしまいます。
これは仕方がないことなのですが、便秘の状態が続いてしまうと新陳代謝が鈍ってしまい、さらに脂肪を体に蓄えやすくなってしまいます。
このように妊娠中は、体が太っていきやすい状態になってしまいます。そのためちょっとやそっとのことではなかなか体重が減っていかずに、悩んでしまう方がたくさん
・妊娠中のダイエットはどのように行えばよいのか
では妊娠中のダイエットを成功させるためには、
具体的にどんなことをしたら良いのか?
について見ていきましょう。
ストレス解消
先ほど妊娠中はストレスがたくさんあると言う話をしましたが、ストレスはこまめに上手に解消していかないと太る原因になります。
そこで妊娠中のストレス解消にオススメな方法は、妊娠中に不足しがちな葉酸を積極的に摂取することです。
そもそも葉酸は妊娠中に不足しがちなので、こまめに摂取していくのが理想的なのですが、そうすることで同時にストレス緩和効果があります。
葉酸には、ストレスを感じる脳内分泌物を抑制してくれるセロトニンを作り出す効果があります。こういったホルモンの仕組みを利用することでストレス緩和につながり、ストレス緩和がダイエットにつながっていきます
適度な運動(特に有酸素運動)
妊娠中のダイエットには、適度な運動が必要不可欠です。しかし以前のように何でもできるわけではないので、その中でもオススメなのがウォーキングです。
ウォーキングは下半身を強化したり、下半身等の足の動きをしてくれるため、それが安全にも効果的だと言われています。また下半身に筋肉がついていくことで血液の循環も良くなっていきます、妊娠中の体重増加の原因となるむくみの解消にもつながりますし、妊娠高血圧症候群の予防にもなります。
適度に行うことで直接的な脂肪燃焼効果も発揮してくれるので、まさに妊娠中のダイエットにはウォーキングは欠かせません
また同じく有酸素運動でオススメなものと言ったら『マタニティースイミング』です。
これは普段使わない筋肉を養うことができる有酸素運動であるため『ウォーキング』と合わせて行うのも良いでしょう。
具体的には『水中ウォーキング』を行うんです。
これには、メリットが2つあります。
- 水の抵抗で筋肉(体力)の強化ができる
- 浮力があるので、ひざや腰などの関節に重力負担は掛からない。
ただあくまで水中の中で行うスポーツですので、妊娠中の方は専用のインストラクターがいる場所で行いましょう。
有酸素運動だけでなく、ヨガやピラティスもお勧めです。
ヨガやピラティスは体の状態を整えるだけでなく、心の状態を整えるスポーツでもあります。妊娠中はさまざまなことからストレスを受けやすくストレスを解消しにくい時期です。
そこでヨガやピラティスを取り入れることで、効果的なストレス緩和につながります。
バランスの良い食生活
適度な運動に続き、栄養バランスの良い食生活は
妊娠中のダイエットにはなくてはなりません。
では妊娠中のバランスの良い食生活は、どういったものかと言うと。
主食、主菜、副菜、をバランスよく1日3回食べることが進められていますが、
特にダイエット中は、野菜や果物が中心となる食生活を送るのが良いでしょう。
もちろん肉類も必要ですが、野菜や果物の方が気持ち多めの食事が良いですよ。
もちろん、炭水化物の主食も必要です。
ダイエットと言えば炭水化物は避けるべきだと言われがちですが、妊娠中は炭水化物が必要不可欠です。
そのため炭水化物は適度にとって、必要なエネルギーを補給してください。
その際は玄米や雑穀米などの穀物を選ぶことによって、食物繊維やミネラルの補給もできます。こういった栄養バランスを満たせる穀類を選ぶことで体に負担をかけることなく炭水化物を摂取できます。
また糖分と脂肪は、エネルギーとしては大切なものですが、これは肥満の原因となるので、摂取のしすぎは禁物です。
・妊娠中の健康的なダイエットのまとめ
妊娠中には、ダイエットをしてもなかなか痩せない原因がたくさんあります。
.そういった原因を理解した上でできるところは改善し、
妊娠中のダイエットに必要な要素を上手に日常に取り入れてみてください。
また妊娠中のダイエットは、以前のようなものとはニュアンスが違ってきます。
妊娠前は自分のプロポーションを維持するためにダイエットを行うイメージのダイエットでいた方も多いかと思いますが、心中はそうではなく赤ちゃんが健康的に成長していけるような環境を整えるために行うものです。
そのためダイエットが軌道に乗ったとしても、ダイエットのしすぎはNGです。
お医者さんと相談し慎重にダイエットを進めていくよう心がけましょう。