妊娠中のダイエットは、妊娠前のようにちょっとくらいなら断食をしてでもダイエット・・・というわけには行かなくなってきます。
そのため、いざ病院からダイエットをするように指示が出た場合、どのようなダイエット行ったら良いのか迷われる方はとても多いんです。
確かに、間違ったダイエット方法で体重調整を行ってしまうと、流産のリスクや、様々なトラブルの元となってしまいます。
そこで、今回は妊娠中に赤ちゃんにも影響なく安全にできるダイエット方法を一緒に見て行きたいと思います。
妊娠中の安全なダイエット方法を探していた方は、ぜひ参考にしてみてください。
・妊娠中のダイエットをする前に知っておきたいこと
妊娠中でも安全にできるダイエット方法について見ていく前に『妊娠中ってダイエットしちゃいけないんじゃなかったっけ?』と不思議に思う方もいると思うので、その点について簡単に振り返って見ましょう。
妊娠中のダイエットは、本来『妊娠中に増える適正値の体重増加傾向以上に太らないようにする』ことが目的です。妊婦さんの体重は、月齢に従って大きくなっていく赤ちゃんの成長や羊水の量、血液量などに伴って増えていくのが当たり前。でも、中にはそういった『増えていくのが当たり前の体重を落とそうと無茶なダイエットに取り組んでしまう』妊婦さんもいるんです。
自己管理をするという事は、妊娠前の通常時であればとても良いことなのですが、妊娠中はそういうわけにはいきません。
というのも、もしも妊娠中に本来必要のないダイエットを行ってしまうと、おなかの中の栄養状態が不足してしまいます。赤ちゃんは母体の栄養を頼りに成長していくので、母体が栄養不足のままだと、赤ちゃんも栄養不足になってしまいます。
栄養不足のまま育った赤ちゃんは、未熟児として生まれてくるリスクが高まり、そうなると様々な合併症の恐れがあります。それだけでなく体内の重要な臓器が未発達であるため、免疫力がとても弱い状態にあります。そうすると様々な感染症のリスクも高まってしまいます。
それだけではありません、お腹の中で少ない栄養素の中で育ってきた赤ちゃんは、少ない栄養素の中でも生きていけるように遺伝子が変更されて行きます。
そのような遺伝子を持った赤ちゃんは、将来他の人と同じように食事をしていても、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病になってしまうリスクが非常に高くなってしまうんです。
これについてはイギリスで正式な研究結果が発表されています。
赤ちゃんにとって、身勝手な理由でそうなってしまうととても迷惑な話ですよね。
だから必要のないダイエットは、妊娠中はやってはいけないんです。
とはいうものの、逆に妊娠中に何も気にせずに過ごして適正値以上に体重が増えてしまう場合もあります。それはそれでよくないんです。
必要以上に太りすぎてしまうと、母体が妊娠中毒症のリスクや妊娠糖尿病のリスクが高まったりします。また出産の際に産道が脂肪で詰まってしまうなど、そういったことも考えられるため、妊娠中に太りすぎてしまうのもよくないんです。
そのため、そうなってしまわないように定期検診の際に、お医者さんから細かい指示が出るかと思います。その時にダイエットをするように指示が出た場合、このページで紹介するようなダイエット方法を実践してみてください。
・妊娠中の方でも安心してできるダイエット方法
先ほどまでの説明で、妊娠中の体重管理が重要だということがわかりましたね。では実際に、妊娠中のダイエットを安全に行うにはどのような方法を取ったら良いのかについて説明していきます。
妊娠中のダイエットは、
- 食事の管理
- 日常的な運動
この2つを意識することがポイントです。
どちらか1つではなく、どちらも同時進行でおこないます。
まず食事に関してですが、食事の管理というと、徹底した食事制限や、極端なものを想像しがちですが、妊娠中のダイエットではそういった事は行いません。
食べる食材は低カロリーであること、妊娠中に必要な栄養素はしっかりと摂ること。
この2つが重要になってきます。
妊娠前の時のように、栄養バランスを気にせずに低カロリーな食事を意識して痩せていくのはとても簡単です。
ですが妊娠中はおなかの中の赤ちゃんに必要な栄養素をきちんとお届けながらも、ダイエットをしていかなければいけません。
ではどうしたら良いのかというと、それほど難しいことではありません。
食事の際に、野菜や果物をメインにする食生活に変えていく事でそれが実現します。
肉中心の食生活を送っていた方にとっては少々辛いかもしれませんが、そもそも野菜や果物をメインにすることで、全体のカロリーを抑える事ができます。
また野菜や果物は1つのものを集中的に食べるのではなく、たくさんの種類を幅広くバランスよく摂取していきます。
そうすることで妊娠中に必要な栄養素を、バランスよくきちんと摂取していくことが可能になります。
食事の面では肉中心から、野菜や果物をメインにする食生活に変えるだけで、おなかの中の赤ちゃんをいたわりながらも、大きなダイエット効果が期待できます。
次に運動の面からも妊娠中の安全なダイエットを見て行きましょう
妊娠中と言ったら、あまり運動しない方が良さそうですが、そうでもありません。むしろ妊娠中はストレスが溜まりやすい時期ですし、極端に動かなすぎると、それはそれで体に悪影響を及ぼしてしまいます。
かといって激しい運動をしてしまうと、流産のリスクが高まってしまうため、ほどほどに運動することが進められています。
では具体的に何を行ったらよいのかというと、1番オススメなのがウォーキングです。これは特にお金がかかる方法でもなく、誰でも気軽に、今からでも始められる運動ですね。
ウォーキングをする際は、飽きないように、ショッピングモールを端から端までウィンドウショッピングをしたり、自然の多い所を散歩したり、自分の好みに合ったウォーキングコースを選び、気合を入れすぎずに、お散歩をするようなイメージで行ってください。
これを毎日取り入れるだけで、消費カロリーに変化が現れ大きなダイエット効果が期待できます。
またお家にいるときは、ストレッチを行うことも良いと言われています。ストレッチを日常的に行うことで、脂肪を燃やしやすい身体に変わっていくため、ウォーキングの効果がさらにアップするでしょう。
今紹介したような、妊娠中の方でも安全にできるダイエット方法を、できる範囲でいいので少しずつ取り入れていくことで、だんだんと痩せていく仕組みが出来上がります。
妊娠中は、無理をすることができないので、日常に工夫を加えて、痩せていく仕組みを作っていくことが大切なんです♪
まとめ
ここでは、妊娠中の方でも安全にできるダイエット方法を紹介しました。ここで紹介した方法は、毎日の生活にひと工夫を加えて無理なく痩せていける仕組みを作っていくダイエット方法です。
特にコストがかかるような方法でもないので、何をしたら良いのか分からないという方は、この方法を実践してみてはいかがでしょうか?