妊娠をするまではかなりスリムな体型でした。太って悩んだ記憶もなく、ダイエットとは無縁の生活を送っていました。
でも、私は妊娠を機に急激に太り始めました。
最初は、周りからも妊娠をしているから太るのは当たり前と言われていたので特に気にしていませんでした。でも食欲は抑えることができないし、ついつい食べてしまい気が付いたら20キロも増えてしまっていました。さすがに産婦人科の先生からも太りすぎだと言われてしまいました。このまま太り続けると難産になる危険がある、とも言われました。
軽く運動をしたり、食事制限を無理しない程度にするなどした方がいいと言われてしまいました。妊娠中だから太っても仕方がないと考えていましたが、さすがに太りすぎでした。鏡を見ても、以前のようなスリムな自分はどこにもいませんでした。すごくお尻も大きいし、何を着ても太ったおばさんにしか見えませんでした。いくら妊娠中とはいえ、これはただのデブだ、と感じました。
太っているのか妊娠をしているのかわからないような体型になっていて急にすごく恥ずかしい気持ちになってきました。
感覚的にも産後にデブのままというのも絶対に嫌だと思いましたし、赤ちゃんが生まれてからもしばらくはバタバタしてダイエットどころではなくなると思ったので妊娠中の今ダイエットをしようと決意しました。
とりあえず、私は最低限赤ちゃんに栄養がいくように食事をとることを目標にしました。どんな栄養が赤ちゃんに必要なのかとか、どんな料理が妊婦にはいいのかを調べてその料理を作ったりしました。そして、運動もできるだけするようにしました。もちろんおなかが大きいので激しい運動はできないので、軽く夕方外を歩いたりしました。
しかし、そんな日々を毎日続けていたら、めまいがして倒れてしまいました。
家族が気づいてすぐに病院に運んでくれたのですが、産婦人科でみてもらうと貧血だといわれました。妊婦が貧血で倒れるなんて、母親としての自覚がないと両親には怒られました。ダイエットをしていることを話すと、もっと赤ちゃんのことを考えたダイエットをしろ、と強く怒られました。
また、自分では軽く運動をしているつもりだったのですが、少し歩きすぎのようでした。そのため、だいぶ赤ちゃんが下に下がってきていると言われてしまいました。医師にはしばらくは安静生活をするようにいわれてしまいました。
かなり太ってしまったこと以外はすべて順調だった妊婦生活だったのですが、ダイエットをしたことで貧血になってしまいましたし、自宅安静にもなってしまいました。簡単にダイエットをすることを決意してスタートをしたのですが、もっと赤ちゃんのことを考えておいたらよかったと感じました。
自宅安静中は、気晴らしにできることが何もなかったので不安になることばかり考えてしまう自分がいました。また貧血は薬で改善することができたのでよかったのですが、やはり体調が万全ではない日が続きました。妊娠中に気軽な気持ちでダイエットをしたことをかなり後悔しました。
ダイエットをする場合には、もっときちんと体のことを考えないといけないと感じました。今までダイエットをした経験がなかったので、無理をしてしまったというのもあったと思います。とりあえず赤ちゃんにはなんの影響もなかったので安心はしたのですが、やはり妊娠中のダイエットは危険ということがわかりました。貧血で倒れてしまったときの記憶はほとんどありません。ただ家族が慌てて病院に運んでくれたのはところどころ覚えている感じです。
もしも、誰もいないところで倒れていたら、私も赤ちゃんも誰にも気づかれなくて赤ちゃんも健康な状態で生まれてこられなかったかもしれない、と考えるとすごく怖くなります。きちんと赤ちゃんに栄養がいくようにメニューも考えて作っていたのですが、うまくいってなかったみたいです。
ダイエット初心者だったので失敗したのもあると思いますが、気軽な気持ちで妊娠中にダイエットをしてしまい赤ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。ダイエットをするなら、産後落ち着いてからがいいと感じました。産後すぐは赤ちゃんがまだ小さくてバタバタするしイライラしてしまいそうなので控えた方がいいなと今は思っています。
妊娠中にダイエットをする場合は、絶対にきちんとやり方を婦人科の先生に聞いた方がいいなと感じています。産婦人科の先生はこんな食べ物を食べるのがいいとかいろいろと詳しく教えてくれました。
入院をしながら、いろいろと教えてもらえてよかったと感じました。自己判断でダイエットをしたことで赤ちゃんにも障害が残ってしまうこともあると先生から聞かされました。結局ダイエットは失敗してしまったのですが、とりあえずは赤ちゃんになんの影響もなかったのでよかったと感じています。しばらく入院をしたのでだいぶ体調はよくなりました。自己判断でダイエットをするのは本当に恐ろしいことだと気が付きました。