妊娠中に体重管理ダイエットがなかなかうまく行かなくて妊婦健診に行きたくなくなってしまう・・・こんな経験をされていませんか?
もしそうなら「りんごダイエット」を試してみるのはいかがでしょうか。
もちろん以前に流行った「単品ダイエット」のような過激なやり方はいけません。お腹の赤ちゃんにも自分自身の身体にとってもよくありませんからね。
今回は正しく健康的な妊娠中のりんごダイエットのやり方や効果的な食べ方、食べる量などを一緒に見て行きましょう♪
なぜりんごがダイエットに良いの?成分や効果は?
りんごには食物繊維の「りんごペクチン」が含まれており、妊娠中の体重管理ダイエットがうまく行かなくなりやすい原因のひとつである「便秘」の解消にとっても効果的なんですよ。
また、りんごの皮に含まれる「リンゴポリフェノール」が皮膚の光老化を防止する働きがあることが分かっていて、こちらは妊娠線予防にも効果が期待できるかもしれません。さらにりんごにはカリウムも豊富に含まれていて余剰塩分排出作用もあります。妊娠中高血圧症候群の予防に良い働きもあるんですね。
このようにりんごに含まれている成分と効果が正しく発揮されるための食べ方について見てみましょう。
りんごのカロリーは?
りんごの一個あたりのカロリーは、中くらいの大きさのもの(約300~350g)で150kcal前後。大玉と呼ばれる紅玉などのりんご(約450g前後)で250kcalとなっています。
- りんご6分の1カットの場合は、約15キロカロリー
- りんご4分の1カットの場合は、約25キロカロリー
- サラダ用のスライスにしたりんごの場合は、約1キロカロリー
種類によって大きさも甘さも違ってきますが、切ったり、皮ごとすり下ろして食べる生食や焼きリンゴやジャム、アップルパイやタルトなど料理に凝り始めたらキリがないくらいの食べ方がありますが、余程の量のお砂糖を加えたり、食べ過ぎたりしない限りはカロリーの摂りすぎに対する心配はありません。
食べづわりで「なにかを食べてないと気持ち悪い」という状態になっても比較的コントロールしやすいのではないでしょうか。
りんごの甘みは糖分の摂りすぎにならないの?
りんごの甘みは炭水化物の一種のグルコースという糖分で血液に素早く吸収される特徴があります。その分血糖値が上がりやすいのですが、その分エネルギーとして消費されるのも早いのが特徴。なのでもしりんごを食べ過ぎが心配という場合は消費の早い特徴を活かして早く使い切ってしまえば、脂肪として蓄積されることはありません。
また、消費される糖分は脂肪の燃焼をともなうので、妊娠中の運動として効率が高く安全でもあるウォーキングやマタニティヨガ、スイミングなどの運動を積極的に行うことで皮下脂肪を燃やしやすい体質を作ることも可能になるんですね。
ただし妊娠中ダイエットはあくまでもお腹の赤ちゃんと出産に向けて健康的な体内環境をつくることが目的で痩せることが目的ではないので、そのあたりを『ダイエット』という言葉にイメージ的に惑わされないようにしたいところです。
ダイエットのためのりんごの食べ方
妊娠中にりんごをダイエットのために食べるときにはどんな食べ方が良いのでしょうか。りんごの食べ方としていちばんシンプルな皮をむいて切って食べるというのも決して悪くはありませんが、せっかく妊娠中ダイエットと健康のために食べるなら皮も食べるようにしたいところです。
例えば、皮ごとすりおろしたり皮をむいたとしても捨てずに小さく刻んで、実も加えて煮込んでジャムにして食べるなどいろいろな食べ方がありますよね。そこでこの段落ではダイエットに良いりんごの食べ方をいくつかご紹介して行きます。
焼きりんごレシピを2つご紹介!
焼きりんごはダイエットにも良くてりんごの甘みも凝縮されることで『より強く甘みが感じられる食べ方』としても知られています。ご存じの方も多いと思いますが、このページでご紹介するのは、あくまでも『スイーツとして焼きりんご』というよりは『ダイエットに良い焼きりんご』というイメージの焼きりんごです。
初心者におすすめの『ストレート焼きりんご』
ストレートな焼きりんごはとてもシンプルで用意するものも特にありません。りんごを2個ほど(お好み)火が通りやすいように16等分に切ってアルミホイルの上に並べてオーブンで焼くだけです。皮が付いたままでも柔らかくなるので食べやすのがダイエットと美容の面から見ても魅力的です。
おすすめアレンジ『ブラックペッパーがけ焼きりんご』
焼きりんごは、焼くことで水分が飛んで甘みが凝縮されるので、初めて食べるという方はお砂糖を加えなくても『すごく甘い!』と感じると思います。なので初心者は『ストレート焼きりんご』を試してからアレンジをすると良いと思いますが、わたしの個人的なおすすめアレンジとしては『ブラックペッパーがけの焼きりんご』です。上の写真のように『あらびきブラックペッパー』をちょっとだけふりかけて食べてみると、ブラックペッパーのピリッとくる感じが『焼きりんごの甘みをより強調させる』ことができることに気づくと思います。シンプルに言うとブラックペッパーが焼きりんごをもっと甘くする「隠し味」になるということです。なのでブラックペッパーをかける時は指先でつまんで『ちょっとずつかける』ようにした方が良いでしょう。
食べごたえが魅力の生食!食べづわりの方におすすめ♪
焼きりんごはとっても簡単で甘みもおいしく、特に手を加えなくてもスイーツ感が出せて手軽に幸せ感を感じられるという点ではおすすめなのですが、妊娠中は時期や個人差によっては食べづわりに悩まされるケースが多々あります。
食べづわりを克服するには噛む回数を増やして満腹感を持続させることが大切なので、そういった意味では生でそのままかじって食べるというのが満足感が高いと思います。
焼きりんごと違って歯ごたえも強くシャクシャクかじりながら食べるので食べづわりの克服におすすめです。半分とか4分の一個とかに切っておいてお腹が空いて気分が悪くなる前に少しずつ食べるというのも良いですね。その場合は、保存しておく必要があるので「薄めの塩水」を作ってその中にりんごを漬けておくと変色や味が落ちることを防げます。塩水の濃さはボール一杯分のお水にひとつまみの塩を入れる程度で充分ですよ。
りんごを皮ごと生で食べるときの注意点
りんごを皮ごと食べるときの注意点は『残留農薬の可能性』を考えなければいけない点です。
妊娠中だけにお腹の赤ちゃんのためにも自分自身のためにもデリケートになるのは当然です。ただし日本の国産のりんごについては、世界一残留農薬の基準値が厳しいので、直接口にする前に良く水で洗い流すということさえ注意していれば問題なさそうです。品種としては国産の代表的なものが紅玉やジョナゴールド、さんふじ、つがるなどです。どれも近所のスーパーでも良く見かけるりんごなので馴染み深いですよね。
ただし、海外産のりんご(特にアメリカ産)のりんごは、病害虫の駆除のための農薬(殺虫剤)以外にも消毒剤なども用いているためと、アメリカ国内の農薬基準値(FDAが決めている)が決して厳しいものではないこと、貿易協定の関係上、アメリカ産の農作物は日本国内基準での検疫が出来ないことになっているためです。
日本に入ってきているアメリカ産のりんごの品種は『ロイヤル・ガラ』という名前で販売されています。日本産のりんごに比べるとちょっと細長い形をいているものが多いのが特徴です。妊娠中ダイエットに限らない話ではありますが、海外産のりんごにはちょっと注意が必要ですね。