第一子妊娠中のことです。
仕事をフルタイムでしながら出産を控えていました。
もともと妊娠6か月に入る前から子宮頚管が短いことをお医者様から指摘されていて、お腹の張りや痛みについて健診の度に再三確認されていました。
ただ、第一子ということもあり、今にして思えばかなり痛みや張りがあったにも関わらず、
それが異常といえるレベルなのかどうか分からなかったため、「痛みは感じることもあるけど我慢出来る程度だし、お腹に赤ちゃんがいるのだからこんなものだろう」との自己判断で「大丈夫です」と答え続けていました。
すると妊娠8か月に入る直前の健診で切迫早産との診断をうけ、お医者様にも少し厳しい口調で出来るだけ安静にするようにと指示されることとなってしまいました。
幸い即入院を勧められることはなかったので張り止めの薬を処方してもらい、仕事はできるだけ休みをとったり早退したりしつつ産休までの日々を過ごすことができました。
無事に出産をすることができた後に思い返してみると、なぜあんなに痛みや張りを我慢していたのだろうかとヒヤリとすることがあります。
毎回、健診の後は内診で刺激を受けたせいなのか痛みと張りで歩くことが辛く、10歩歩いたら耐えきれず立ち止まって休憩する(酷い時は椅子を探して座る)状態でしたし、仕事中にも10分弱の間隔で陣痛のような痛みを感じることがありました。
痛みを感じた時にお腹を触ってみるとカチカチに固くなっていて、形も丸ではなく歪な形で固まっていました。
せっかくお医者様が毎回の健診で気にしてくださっていたのになぜ我慢してしまったのかと今では思います。
ただ、フルタイムで働いている妊婦の多くが切迫早産を経験すると聞いていましたし、実際、私と同じ会社で働く友人2人が先に妊娠し、その2人も切迫早産の診断を早々に受けていました。
他部署でも救急車で運ばれてしまう妊婦さんがいたことから自分の症状はそんなに重くないと思い込んでいたのです。
痛みや張りに不安になって妊娠において先輩の友人2人に相談しても「私もそうだった」との回答があったのでそんなものかと納得してしまっていたこともあります。
妊娠や出産については命にかかわることなので、少し大げさなくらいでちょうど良かったのかなと思います。
切迫早産の診断を受けてからはできるだけ家では動かず、食事を作る際には台所に椅子を置いて少しでも疲れを感じたら座れるようにしていました。
それ以外の時間も出来るだけ横になるようにして、立っている時間を減らすようにしました。
切迫早産の診断直後は早産の不安からインターネットで色々と検索しては出てくる情報に更に不安を煽られたりしましたので、情報収集はほどほどが良いですね。
本当に心配なら病院できっちり先生に聞くべきだったと思います。
仕事については有給が余っていたので週2~3日は休みをいただき、出勤した日にも無理せず働くことを意識しました。
職場環境が良く、そんな働き方を許してくれた当時の上司や同僚には本当に感謝しています。
おかげでストレスが減り、会社で過ごす時間をそれなりに楽しむことができるようになりました。
そうして毎日を過ごし、張り止め薬を飲み続けていた結果、痛みや張りを感じる回数が激減し、早産してしまう不安は薄れ、赤ちゃん用品を買いに出かけたりすることも出来るようになりました。
ただ一つ、切迫早産以外の心配事として、ずっと逆子だったのに動けず、逆子運動やマッサージが出来ないのが気がかりでした。
お医者様に逆子が治りやすい就寝時の体の向きを毎回指導いただき、その通りに実践すると共に、赤ちゃんには毎日「何度も頭は下だよ」と話かけていました。
その甲斐あってか、臨月に入る前の健診で「次の健診で逆子だったら帝王切開の予定を組みましょう」と言われてしまいました。
ですが、どういうわけかギリギリのタイミングで運よく逆子がなおり、あとは出産を待つのみという状態になれたことで全ての不安から解放され、「やっと生める!」とホッとした記憶があります。
結果として切迫早産の影響があったのか、出産予定日より2週間早く出産となりましたが出産自体は問題なく、むしろ入院から3時間で出産を終えるという安産でした。
現在子供は3歳ですが、とても元気で、心身共に健やかに成長しています。
そして現在、第二子を妊娠中です。
幸いなことに心配していた切迫早産の気配はなく現在妊娠7か月目に突入しました。
第一子の妊娠で少し苦労した分、今回は妊娠発覚直後から肩の力を抜いて、夫や職場の方々に適度に甘えつつ妊娠生活を楽しんでいます。
私と同じように妊娠中でも働いていらっしゃる方はたくさんいらっしゃるかと思います。
ですが、万が一の不幸なことがあれば周りの皆さんに気を遣わせてしまいますし、入院や、入院までいかずとも前回のように多くの休みを取る状態になってしまうと職場にも迷惑をかけてしまうことになります。
周りの人に迷惑を掛けないために、そして子供の出産を無事に終えられるように、くれぐれも無理や過度の我慢はしない生活をしましょうね。