今回はこれまでご紹介しつつ皆さんと一緒に見てきた体験談とは少し違う『決断を求められた時に何を考え、どのように悩み決断をするのか』というお話です。
今回の体験談では妊婦健診を受けていた妊娠4ヶ月目のときに『“ある異常”が見つかって手術を受けるか受けずに過ごすかの二択を迫られた』というものです。
お腹の赤ちゃんの安全のためには『たとえどんなことでも覚悟を持って・・』というのがママの気持ちあることは当然だと思いますが、どちらを選んでもリスクを背負わなければならないということになると決断をくだすまでに悩み、苦しみ、迷いがあるのは当然でしょう。
なぜ、今回の体験談を寄せて下さった方がこのような決断を迫られる状況になってしまったのかということについては体験談を一緒に見て行く中で明らかになって行きます。
子宮口のすぐ近くに傷口!手術を受けるか受けないかで決断を迫られた体験談
わたしは今現在2児のママをしています。
この話は下の子の出産の時に悩んだ話です。
事の起こりは2人目の妊娠4ヶ月目で妊婦検診を受けていた時のことです。
心拍も確認できて無事母子手帳も手に入り、順調に成長してることを確認するのが楽しみで、4週間おきの検診が楽しみで仕方がない幸せな日々を過ごしていました。
2人目ということもあり、1人目の時に通常分娩で安産だったので特に心配するようなこともなく、体重管理だけを気をつけるようにしていました。
ですが、そんな妊娠生活を送っていたある日の妊婦検診で内診を受けていた時です。
先生が『液晶モニターを見てください!』とカーテン越しに言いました。
実は、上の子を出産した時に無理にいきんでしまっていたことで『膣壁裂傷』があったのですが、それがこの時の検診で改めて問題になる位置にあることが見つかったのです。
モニター見てみるとくっきりわかるほどの子宮口から2.5~3cmほどの場所に膣壁裂傷の傷跡の切れ目がはっきりと映っていました。
先生の話では、この膣壁裂傷の傷跡の位置が問題だったんです。
『産道から少し離れてはいるんですが、子宮口に近いのでこれから先で赤ちゃんが子宮内でどんどん大きく育っていく中で一度はくっついている傷口ではあるけれど、そこがまた裂けることもあり、そうなると突然の破水と早産の危険性がある・・』とのことでした。
さらに先生はこう続けました。
『もちろん今すぐどうのこうのという話ではないけれど、8ヶ月以降に赤ちゃんがどんどん下がってくるにあたって裂けてしまい、突然の破水と早産という危険性を想定するならば、5ヶ月目までには子宮頚管縫縮術(しきゅうけいかんほうしゅくじゅつ)をしないといけないかも知れません』というお話しでした。
先生からの提案はありましたが、この時点ではまだあくまでも『万が一の時のための安全性を考えた念のための提案』というお話です。
また、先生の話では『手術を受けるか受けないかを決めるのは本人次第』ということで要するにある程度のリスクを覚悟で普通に過ごすか、それとも子宮頚管縫縮術を受けることで確実に正期産になるようにするのかをあなた自身で決めて欲しいということなんです。
このまま、普通に過ごしても絶対に突然の破水や早産になるとは限らないですし、かと言って現状のままではちゃんと正期産になる確証もないということで、かなり悩みました。
というのも『子宮頚管縫縮術はそれはそれでリスクを伴う可能性がある』ということだったからです。
つまり、分かりやすく図式にすると・・・
- 子宮頚管縫縮術をリスク覚悟で受けて正期産に持っていくか
- 子宮頚管縫縮術を受けずに突然の破水と早産のリスクを受け入れるか
この2つに一つのどちらかを選んでください。ということだったんです。
自分の選択した答えで、もしこの子が早産になるということがあれば、きっと子宮頚管縫縮術しておけばよかったと後悔するのではないかとも思いました。
結局、先生の話では『わたしは立場上決めることができないので、ご家族で話し合って決めてください』としか言ってくれません。
また『手術を受けるにしても受けないにしても5ヶ月目になるまでに答えを出してください』とのことでした。
この話を頂いた時点であと3~4週間(次の検診まで)で答えを出さないといけません。
答えを促されて次の検診まで悩みに悩み、他のお母さん達や自分自身の母親に相談したりしました。
どの答えもいい答えなのですが、やはり十人十色なのでその時にならないと分からないだろうというものでした。
そうです答えはないのです。
子宮頚管縫縮術をすれば、今、お腹の中にいるわが子が流れてしまうかもしれない。
そんなリスクを考えると、正期産まで自分が持っていくように過ごすしかないのだと思い、子宮頚管縫縮術を受けずに過ごすことを決めました。
決めたらすごく気持ちも身体もかなり軽くなり、なんだかお腹の子も賛成してくれているように思いました。
膣壁裂傷が場所や状況にもよると思いますが
『あと1cm子宮口に近い位置で裂けていた場合には確実に子宮頚管縫縮術を勧めます』とのことでした。
つまり『長年の経験がある先生でも迷うほど微妙な位置に傷跡があった』ということだったんですね。
この状況だと、無理にしなくてもいいのではないかと2人の産科医に助言をしてもらったので通常の生活をすることにしました。
もしもの時はその時に考えるのでもよいかとも話しました。
すぐ裂けるのではなく、経過観察で安静にする生活を強いられるかもしれないが、命に関わることようなことではないようなことも話してもらったのでした。
8ヶ月まで、4週間の妊婦検診では受けるたびに不安続きでした。
ですが、結局これ以降は2週間の検診の度にきちんんと確認してもらいなんとか38週まで持つことができて無事出産することができました。
無事に出てくるまでは不安でしたが、子宮頚管縫縮術をしなくても
無事に正期までもってくれた自分と赤ちゃんに感謝しています。
対策や、予防法がない分かなり悩みました。
裂けてしまっているぶん、もう直すことはできません。
どうすることもできない状況なので、不安を取り除くための子宮頚管縫縮術なので相談するにしても結局は私が決めること。
と言ってしまえばそれで終わってしまいますので悩みどころがどうだかなという状況で4週間すごした、悩みのお話です。
補足で、子宮頚管縫縮術のリスクといいますが、リスクがでないよう安定期にはいるまでに術をするというのもあるのもあります。
私が告げられた時にも何人かそれぞれいろんな理由があるそうなのですがいたそうです。
きっと、リスクがとかゆう理由をとって私は子宮頚管縫縮術自体が怖かったんだと思います。
これで、赤ちゃんが早産で生まれ、うまく育つことが出来なかった時に私は後悔しか出てこないのでしょうね。
症状が出ない分、裂けるかもしれませんよ~なんて言われてもピンとこない私もわたしですが
無事に産まれてきてくれたのでよかったです。
しかし、2人目の出産にこの膣壁裂傷の後がまた裂けたのはゆうまでもありません。
出産後、先生に縫うてもらったのですが、さらに別の所が裂けてるよ~と怖いお声を聞きながら
ちくちく膣内を縫われたのを覚えています。
痛みが怖い私は忘れることはないでしょう。
今の所、3人目は考えていませんが、もしそうなれば同じような悩みが出てくることでしょう。
なってみないとわからないという悩みほど、怖いものはないので、しっかりお医者様と相談しないといけないのでしょう。
決めるのは、ママですけどね。
自分の身体なのに、自分だけの身体ではないですもの。
以上が、私が悩んだ4週間。
長く感じた短い4週間でした。
1人目の時に裂けないように産めば(助産師さんの言うことを聞けば)この悩みもなかったことでしょう。
初めての出産されるママに。
助産師さんの言うことは、きちんとタイミング合わせて指示を聞いてください。