今回は妊娠中に骨盤ケアを締め付けすぎずにできる骨盤ショーツについて見て行きたいと思います。
妊娠すると赤ちゃんの成長に合わせて大きくなる子宮を包み込むように骨盤が開き始めます。そのため、安定期を迎えるころにはすっかり『お尻が大きくなって・・・』と悩んでしまうママも多いんです。
また、このようなプロポーションの問題だけではなく、妊娠後期の腰痛を予防・改善する目的や産後の産褥期にも骨盤矯正がスムーズに進みやすくなるため子宮復古(子宮の戻り)も自然と助けることも必要になるため『産前からの骨盤ケア』はとても大切なことでもあるんですね。
今回は、骨盤ショーツのメリットやデメリットをご紹介しつつ、産婦人科でも着用を推奨している骨盤ベルトの違いや購入する際の選び方やサイズについても詳しく見て行きたいと思います。
骨盤ショーツと骨盤ベルトの違いってなに?
骨盤ベルトと骨盤ショーツの一番大きな違いは着用方法です。
その名前の通り、骨盤ベルトは腰のまわりに巻きつけるように着用するもの。
一方で骨盤ショーツは、その名前通りショーツになっているので、履くだけで着用できるので簡単な使い勝手が魅力です。
その他にも細かい部分で違いがあるので、ポイント的なまとめで分かりやすくご紹介します。
まずは、骨盤ベルトと骨盤ショーツの違いの中で骨盤ショーツにはどういったメリットとデメリットがあるのかをまとめてみました。
骨盤ショーツのメリットとデメリット
骨盤ショーツは骨盤ベルトと比べてどういったメリットやデメリットがあるのか具体的に見てみましょう。 ◆骨盤ショーツのメリット
- 骨盤ベルトに比べて着用が簡単
- 着用感がきつくないものが多い
- 24時間履いたままでも大丈夫
- 脚を通して履く形なのでずれにくい
- 履くだけで正しいサポート位置が出せる
(骨盤ベルトの場合、骨盤常位の正しい高さに装着しないと効果が出ない) ◆骨盤ショーツのデメリット
- ホールド力がベルトに比べて弱め
- サイズを正しく選ばないと効果半減
骨盤ベルトと同じく骨盤をきっちり締めることで妊娠後期に起こりやすい腰痛の予防や改善・軽減。
その他にも痩せやすい身体づくりをしやすい体質になる代謝の向上などが期待できるというのは骨盤ショーツのメリットと言えると思います。
骨盤ショーツを着用することで代謝が上がるというのは、妊娠後期になると子宮に圧迫されて下がりやすいためで、そこで骨盤が開いた状態でゆがみがあると内臓が適切な働きを出来にくくなるため代謝が落ち込んでしまって産後も体型戻しダイエットに影響が出る可能性が高くなるんです。
骨盤ショーツの履き方|直履き?下着の上から?
骨盤ショーツは妊娠中に起こる骨盤のゆるみから来るゆがみを補正してくれるものですが、履き方が分からないという方もいらっしゃいます。
履き方と言っても、直履き(素肌に直接履く)か下着の上から履くのかということになりますが、どちらでも構わないけど基本的には後者の『下着の上から履く』というのが良いかと思います。
骨盤ショーツのメインの目的は骨盤矯正なので、そういった意味でも素肌に直接履くというよりは下着の上から履いた方が良いのではないでしょうか。
また、普通の下着よりは高価なので、洗い替えも含めて素肌に直接履くというのは消耗が早くなりますから、下着の上から履く方が多いというのが実際のところですね。
ここまで、骨盤ベルトと骨盤ショーツの違いについて見てきました。
ですが、目的の違いによって骨盤ベルトと骨盤ショーツではどちらを選ぶのが良いのか迷っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
次の段落ではその部分について見てみましょう。
骨盤ベルトと骨盤ショーツの違い|どちらがおすすめ?
骨盤ベルトと骨盤ショーツの違いはある程度お分かり頂けたかと思いますが、ではその時の状況や身体の状態によってどちらを選ぶのが良いのかと言ったところ具体的に見て行きましょう。
骨盤ベルトと骨盤ショーツはどちらも骨盤ケアのために使うものですが、骨盤のゆがみを矯正する性能の高さという意味では骨盤ベルトの方が高いと言えます。
したがって、妊娠中の女性の場合は腰痛や尾てい骨の痛みなど、骨盤のゆがみからきている症状に悩まされやすい妊娠後期の方は骨盤ベルトを使った方が良いでしょう。
これはお産に向けての体力面も含めた身体づくりの必要性を感じている方なら余計にウォーキングなどの負担が比較的少ない運動で効果が実感できるようにするために骨盤ベルトを着用するのが良いですよ。
また、具体的な身体の症状として次のような体調の不具合を感じている方は骨盤ベルトがおすすめです。
- 腰痛
- 尾てい骨痛
- 歩きにくさを感じる
- 下半身のだるさや疲れが酷い
- 便秘
- 肌荒れ
- 冷え症
- むくみ(足首やつま先だけでなく太もも以下の下半身全体のむくみ)
- 尿漏れ
- 尿閉塞(尿意はあるのに出ない)
- ひざ痛
- 股関節痛
このような具体的な身体の痛みや体調不良をともなう症状を感じている方は骨盤のゆがみによる内臓にかかる負担が代謝効率を悪くすることでむくみが下半身全体に及んでしまいやすいと言えます。
こういった症状を感じている方は骨盤ベルトを使って『より強めで効果の高い骨盤矯正』を行うことで症状が改善される可能性が高いと言えます。
また、臨月や産み月が近く子宮が最大近くまで大きくなっている方の場合は、内臓の圧迫負担が大きく、妊娠中も仕事を続けているというような方は職場環境などで立ちっぱなしや座りっぱなしと言った姿勢が限られることによっても重力で内臓が下垂(下に落ちる)することで産後の産褥期の身体の回復にも支障が出てしまうこともあります。
先ほどのような症状を妊娠中に感じている方は『下半身痩せよりも体調の回復を優先した骨盤矯正』を行える骨盤ベルトを使うのが良いですね。
もちろん、骨盤ショーツでも骨盤矯正力はあるのですが、その性能の高さという意味では骨盤ベルトに軍配が上がるからです。
また、骨盤矯正を妊娠中からしっかり行っておくことで産後の体型戻しや体調の回復をスムーズにできるようにしておきたいという方にも骨盤ベルトはおすすめです。
ただし、妊娠中の場合は骨盤ベルトを24時間着けっぱなしというのは良くないので、寝るときには外して腰痛が気になる場合はシムス位を取って寝るようにしましょう。
骨盤ショーツはこんな方におすすめ
骨盤ショーツは、腰痛や股関節痛など具体的な痛みの症状が出る前に予防したいという方がもっともおすすめです。
着用感が骨盤ベルトに比べてきつくないという点や穿くだけで骨盤のズレやゆがみを抑えてくれるという簡単で便利な部分もおすすめな理由です。
特に、妊娠中の女性でも安定期なら日々お腹の赤ちゃんの成長に合わせて骨盤が開いていく過程にあるので、毎日のように腰回りのサイズも変化して行く際中にあります。
そのため骨盤ベルトできっちり締め上げてしまうと自然な身体の変化を邪魔してしまうかも知れません。
このような身体の変化は妊娠中期から分泌が始まるとされてリラキシンという骨盤の靭帯(じんたい)を緩める働きのある女性ホルモンの作用で、お産の際に産道が開いて赤ちゃんの通り道ができるように骨盤の大きさが変化できるようにするためのものです。
こういった変化はある日を境に突然起こるものではなく、少しずつ起こって行く変化で、言ってみれば『お産に向けての過渡期』と言えるもので、そういった妊娠中の変化を受け止めつつ締め付けすぎないというサポート感を出すのにには最適と言えるのが骨盤ショーツと言えると思います。
これは骨盤ショーツの性格的な部分と言えると思いますが、逆に骨盤ベルトほど骨盤ケア性能が高くない代わりに汎用性が高いのが骨盤ショーツと言って良いでしょう。
では具体的にどの骨盤ショーツや骨盤ガードルがいいのかは詳しく解説するために別ページで特集していますのでご覧ください。
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