今回は最近話題のジャパニーズスーパーフード『枝豆』のアレルギーが気になるという妊婦さんが安心して枝豆を食べられるようにご覧いただきたい内容をまとめました。
枝豆は、低カロリーで栄養豊富な食べもので妊娠中ダイエットに最適なのですが、ただひとつアレルギーが気になるという方は是非読んでみてください。
枝豆と大豆の関係や大豆の仲間なんだからやっぱりアレルギーはあるんじゃないの?という方に安心していただくための内容になっています。
枝豆って大豆なんでしょ?
はい、その通りです。厳密に言うと収穫時期に違いがあるため、正確に言えば『未成熟な大豆』とでもいうべきなのが『枝豆』です。
ですが、もっと煎じ詰めて詳しく違いを見て行くと『大豆と枝豆に含まれる栄養価や栄養バランスには結構な違いがある』ということを知っておくと妊娠中ダイエットと栄養補給のバランスを考えた食生活に便利な存在なんですよ。
詳しくは後ほど改めて枝豆の栄養について触れる段落でご紹介しますが、葉酸や妊娠中のむくみ改善に大切なカリウム、食物繊維、ビタミン類や必須アミノ酸などが含まれています。
大豆アレルギーってあるよね?
大豆アレルギーはやはり気になりますよね。ですが現在では『大豆によるアレルギーの心配はほぼない』と言われています。
NPO法人の『アレルギー支援ネットワーク』のホームページによる情報では、以前に大豆アレルギーと呼ばれていた症状はリノール酸が含まれている酸化した大豆油の過剰摂取が原因で湿疹の悪化を『大豆アレルギーだと勘違いしていた』ということが判明しています。
ただし、体質の個人差による肌湿疹や蕁麻疹などの影響が完全になくなっているわけではないので、枝豆も含めて『一度に大量に食べない』とか『大豆発酵食品や大豆加工食品と合わせた多量摂取は控えた方が良い』ということは言えるかも知れません。
枝豆って食べ過ぎるとアレルギーになるの?
この疑問についてははっきりとした答えは出ていません。というよりも免疫力も含めて体質の個人差があることが前提条件なので『明確な答えをはっきり出すことは不可能』というのが正確な表現になるかと思います。
なので、個人差のある体質の部分も含めて、万が一にもアレルギーを発症しないための枝豆の食べ方を一番最後の段落でご紹介したいと思います。
妊娠中の栄養補給にバランスも量も最適な枝豆
妊娠中の栄養補給に優れているという枝豆の特徴は妊娠中のダイエットを考えていらっしゃる方には心強いところだと思います。
ちなみに枝豆に含まれている栄養素は次のようなものになります。
- 葉酸(妊娠中の貧血予防に必須)
- カリウム(むくみ改善の効果がある)
- ビタミンB1(脂肪燃焼の働きがある)
- 鉄分(葉酸とともに貧血予防に必須)
- カルシウム(骨の成長に必須のミネラル)
- マグネシウム(カルシウムの働きを助けるミネラル)
- ビタミンE(抗酸化作用に優れたビタミン)
- 食物繊維(ご存じの通り便秘解消に効果的)
- イソフラボン(女性ホルモンのエストロゲンと同様な働きをする)
これらの栄養素に加えて、そもそも大豆と同じように植物性タンパク質がたっぷり摂れるのが枝豆が栄養補給をバランスに留意しながら行うには最適な食材と言われる理由です。
ですが、ただ一つイソフラボンに関して注意した方が良いでしょう。妊娠中はホルモンバランスの変化が大きく現れるタイミングがたくさんあります。初期から中期(安定期)のはじめ頃にかけては黄体ホルモンの分泌量の方が多く、その後は月齢と一緒にイソフラボンの分泌量が少しずつ増えて行くような変化が起こります。
これは、赤ちゃんの成長に合わせて成長を助ける作用があるエストロゲン(女性ホルモンで成長ホルモンという別名がある)の働きが必要になるからです。
ただし、その一方で黄体ホルモンは胎盤を子宮の中で安定させる働きがあるので、こちらのホルモン分泌も大切になります。
なので、イソフラボンの過剰摂取になる枝豆の食べ過ぎは注意した方が良いのが妊娠中なんですね。
では、具体的にはどれくらいの量を食べると良いのかという点については、後ほどご紹介したいと思います。
妊娠中ダイエットに力強い味方の枝豆
枝豆はとても低カロリーであることが妊娠中ダイエットの強い味方になってくれるもうひとつの理由でもあります。
枝豆は食べることができる豆だけ(可食部と言います)を100グラム食べても135kcalとなっています。
また、枝豆は当たり前ですが豆なので、粒として一粒ずつとかせいぜい何粒かをまとめて食べるという形になりますよね。
なので、妊娠中期から起こりやすい『食べづわり』の解決にも良いと言えるんです。
ちょっとまどろっこしく感じるかも知れませんが、箸で一粒ずつつまんで食べるようにするというのも良いかも知れません。こうすることで食べ過ぎも防ぎやすくて良く噛んで食べるクセも身に付きやすいからです。
食べ方で万が一の枝豆アレルギー対策を!
ちょっとアレルギーから離れてしまう話が続きましたが、改めて万が一の枝豆アレルギーを考えた予防のための食べ方をご紹介して行きたいと思います。
具体的には、先ほどの妊娠中ダイエットに適した枝豆の特徴のところでも触れた『一日で100グラム以内に抑える』という食べ方が大切です。
これは体質の個人差によって『もしかしたらアレルギー物質として反応してしまうかも知れない唯一の可能性も避けるため』ということと先ほども主題になっていた『妊娠中のホルモンバランスに合わせたイソフラボンの摂りすぎも防ぐ』という2つの意味があります。
ただ単に100グラムに制限すると言っても、じゃあ100グラムの枝豆って具体的にどのくらいの量なの?という方もいらっしゃると思います。そういう方にとって目安になるのは『枝豆は“さや”を捨てると廃棄率が50%程度になる』という点です。
つまり、スーパーで買ってきた『さやに入った枝豆200グラムからさやと豆の表面の薄皮をむいて食べると丁度良い量になる』ということが答えになります。
それともうひとつのイソフラボンの過剰摂取にならないためのもうひとつの注意点として『豆乳やお豆腐などの大豆加工食品と一緒に食べないようにする』ということも大切になります。要するに枝豆を100グラム食べた日は、他の食事では豆乳やお豆腐は食べないようにしようということです。
枝豆は妊娠中の体重管理ダイエットにもとても役立ってくれる特徴がありながら、なおかつ低カロリーで産後の授乳中にも良いという特徴があります。
このせっかくの特徴をアレルギーの心配もなく、安全に食べるためにもちょっとした工夫をしたり、注意点を守ったりしながら活かしてくださいね。