妊娠中ダイエットは、必要性のない人が行ってしまうと胎児の成長に悪影響が出てしまう可能性があります。
もちろん、適正体重よりもはるかに太ってしまった場合は、適正体重に戻すためにダイエットする必要性が出てきますが、そうでない痩せ型体型の人が不必要な妊娠中ダイエット行うと、具体的にどのような胎児の悪影響につながってくるのでしょうか。
今現在適正体重の方、もしくは痩せ型体型で医師から体重増加の指示が出ている方の中で、これからガンガンダイエットをしていこうと思われていた方は、一度胎児への悪影響について目を通してみてください。
必要のないダイエットをすると胎児にどんな悪影響が出るの?
妊娠中に、これ以上痩せる必要がない状態の妊婦さんが不必要なダイエットをしてしまうと、以下のような胎児への悪影響につながる恐れがあります。
- 赤ちゃんが低体重で生まれる
- 合併症のリスクにつながる
- 子供が大人になったときに生活習慣病になるリスクが高まる
妊娠中の痩せすぎによる胎児への悪影響については、こういったものが考えられています。実際に妊娠期間中に胎盤の中で十分な栄養を補給できなかった赤ちゃんは、肝臓や腎臓などの免疫機能と関連の深い器官が充分に発達していない場合もあり、感染症にかかるリスクなども高まると言われています。
これは科学的な検証はなされたものではありません。
しかしながら、お腹の赤ちゃんが妊娠中の10ヶ月ほどの期間で60兆もの細胞を持つ人間として身体を作らなければならないということを考えれば、この時期の栄養不足が深刻な影響をもたらすとしてもなんら不思議はありません。
また、一見何事もなく生まれてきたように思われる赤ちゃんも、妊娠期間中に栄養失調の状態で育った場合、DNAの構造が変化し少ない栄養価の中で生きていける体質に変化することがあるそうです。
これは一見たくましい体質に思えますが、栄養があふれている現代の食文化の中で、普通の食事をしているだけで、人よりも太りやすい状態になってしまうのです。
その結果、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病のリスクにつながるといわれています。
あくまで可能性の話ではありますが、少しでも赤ちゃんに嫌な思いをさせたくない母親としては、妊娠中の不必要なダイエットは避けるに越した事はありません。
妊娠中にダイエットをしてはいけない人
妊娠中にダイエットした方が良い方もいれば、ダイエットしない方が良い方もいます。
ダイエットしない方が良い方と言うのは、主にBMIの値が18.5以下の人でそういった方は検診の際にお医者さんから、無理なダイエットしないように指示されることになっています。
まさにそっくりそのまま繰り返す形になってしまいますが、そういった状態の方がダイエットをすると先ほどまでお伝えしてきたような胎児への悪影響につながりかねません。
妊娠しても細くて綺麗でいたい気持ちはよくわかりますが、その選択をしてしまうと、お腹の中の大事な赤ちゃんが辛い思いをしてしまうかもしれない。ということを忘れてはいけません。
妊娠中にダイエットをしても良い人
妊娠中にダイエットをしても良いというか、ダイエットした方が良い方は適正体重をはるかに上回っている方です。
こちらもお医者さんから体重コントロールの指示が出るかと思います。
また、痩せすぎと太り過ぎの中間である適正体重の方については、現状をキープするためにも、体重コントロール的な意味でダイエットをしていくことが大切です。
ただしこの時に、極端に痩せすぎてしまったりしては意味がありません。
あくまで、赤ちゃんが健康に育っていける環境を作るための数値の調整であることを忘れてはいけません。
妊娠中に太りすぎないようにするための体重コントロール方法
妊娠期間中に極端に体重が増加するのを恐れるママさんは少なくありません。
だからこそ、ダイエットをしてできるだけ太らない状態で子供を出産したいという思いもわかります。
そんな方にお勧めの体重コントロール方法が、食事のメニューを和食にガラッと切り替える食事の管理方法です。
ヘルシーな和食をイメージするとお分かりいただけるかと思いますが、基本的にヘルシーな和食は野菜中心ですので、普通に食べていれば下手に太っていく心配もありません。
そして最低限必要なエネルギーも摂取できる上、和食と言うのはいろんな食材をふんだんに使っていますので、妊娠中に必要な栄養バランスよく補給できる最高の食事でもあるんです。
クックパッドで「妊娠中 和食」と検索するとたくさんのメニューがヒットする
私も、妊娠中の体重管理は和食に切り替えて行うようにしました。
ですがその時は和食なんて作ったこともなかったんです。
そんな私でしたが、クックパッドで和食を検索しやってみたところ意外と難しい事はなく、1日1つ新しいメニューを覚えていく感覚で実践してみたところ、1ヶ月が過ぎる頃にはいろんな和食メニューをマスターしていました。
この経験は授乳期間中も凄く役に立ちました。
健康的な食生活は今後長い人生の中でかなり強い武器になるのは間違いないでしょう。
妊娠中に太りすぎないためにも有効的な手段ですし、このタイミングであなたも和食デビューをしてみてはいかがでしょうか?