妊娠中の肩こり、我慢しないで大丈夫です
妊娠中、いつもと違う体の変化に戸惑うことも多いですよね。なかでも、「肩こりがひどくなった…」と感じている妊婦さんは少なくありません。ホルモンバランスの変化や体重の増加、姿勢の変化など、妊娠期ならではの原因がいくつもあります。
この記事では、妊娠中の肩こりの原因や対処法を、ママさんの体に負担がかからないようにやさしくご紹介します。つらい肩こりを少しでもラクにするためのヒントが見つかりますように。
なぜ妊娠中に肩こりが起きるの?
主な原因 | 解説 |
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ホルモンバランスの変化 | リラキシンというホルモンの影響で関節や靭帯が緩み、筋肉に負担がかかります。 |
姿勢の変化 | お腹が大きくなると重心が変わり、猫背や反り腰になりやすく、肩周りが緊張します。 |
運動不足 | 妊娠中は活動量が減りがちで、筋肉のこわばりにつながります。 |
ストレス | 妊娠中の不安や疲れも、筋肉の緊張として現れることがあります。 |
自宅でできる肩こり対策
1. やさしいストレッチ
無理のない範囲で、首や肩をゆっくり回したり、肩甲骨を動かすストレッチを取り入れてみましょう。肩甲骨を意識して、現在できる範囲の可動域でぐるぐる回すだけでも方から背中にかけて血流もよくなり、肩の凝りもかなり楽になるはずです。
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2. 温めるケア
蒸しタオルや妊婦さん用の使い捨てカイロを肩や首にあてることで、血行が促進され、こりがやわらぎます。
3. 姿勢を見直す
長時間のスマホ・パソコン作業や座りっぱなしは、肩こりを悪化させる原因に。背もたれにクッションを入れたり、こまめに姿勢を整えましょう。座り方の工夫でも違いができます。
放置するとどうなる?肩こりが与える影響
妊娠中の肩こりは、「仕方がない」「そのうち治るだろう」と思って放置してしまいがち。でも、そのままにしておくことで、日常生活に影響が出てしまうこともあるんです。肩こりから背中全体のコリ、肩から首、そして頭へと頭痛につながったりもするんですよ。
肩こりを放置することで起こりうる影響
影響 | 詳細 |
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頭痛 | 肩や首の筋肉の緊張が、血流を悪くし、緊張型頭痛を引き起こすことがあります。 |
吐き気やめまい | 血行不良によって自律神経が乱れ、吐き気やめまいを感じることも。 |
睡眠障害 | コリによる不快感で眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなるケースもあります。 |
ストレスの増加 | 肉体的な不調が続くことで気分が落ち込みやすくなり、ストレスや不安感が増すことも。 |
心も体も敏感な妊娠中だからこそ、早めのケアが大切です。軽いうちに対処して、マタニティライフを少しでも快適に過ごしましょう。
医師に相談すべき肩こりのサイン
妊娠中の肩こりの多くは、生活習慣の見直しやセルフケアで和らげることができますが、以下のような症状がある場合は、自己判断せずに医師に相談するようにしましょう。
こんな症状があるときは、早めの受診を
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肩こりが急にひどくなった
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肩だけでなく、腕や手にしびれを感じる
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片側だけの強い痛みが続いている
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頭痛や吐き気がセットで起こる
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発熱やだるさを伴う
妊娠中は子宮や胎盤の血流の変化によって、思わぬ不調が出ることもあります。特に、肩こり以外の症状を感じるときは、迷わず主治医や助産師さんに相談してくださいね。
🤰 よくある質問(Q&A)
Q1. 肩こりがひどい日は湿布を使ってもいいの?
A. 妊娠中は、市販の湿布に含まれる成分(特にインドメタシンやサリチル酸系)に注意が必要です。使用前には必ず医師に確認しましょう。妊婦さん向けの「カフェインフリー・低刺激」な冷感グッズなどの方が安心です。
Q2. マタニティ整体は何ヶ月から受けられますか?
A. 安定期(16週以降)からが目安とされています。ただし、お腹の張りや医師の指示がある場合は無理に受けないようにしましょう。必ず「妊婦対応可能」と明記された施術院を選び、医師の許可を得るのが安心です。
Q3. 肩こり対策でおすすめのストレッチはありますか?
A. 肩をゆっくりまわしたり、首を左右に倒すなどの負担の少ないストレッチがおすすめです。背筋を伸ばして深呼吸するだけでも血流が良くなります。医師に相談しながら取り入れてくださいね。
妊婦さんでも使えるアイテム紹介
アイテム | 特徴 |
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妊婦さん用抱き枕 | 姿勢が安定し、寝ている間の肩・背中の負担を軽減します。 |
骨盤サポートベルト | 骨盤を支えて姿勢改善にもつながります。 |
妊婦さん用温熱グッズ | 肌にやさしく安心して使えるアイテムも多数。 |
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どうしてもつらいときは…専門家の手を借りて
妊婦さん専門の整体や鍼灸院もあります。妊娠中でも安全に施術してもらえるところを選びましょう。通院が難しい場合は、助産師さんや産婦人科での相談もおすすめです。
妊娠中の生活で気をつけたいこと【肩こり予防のコツ】
妊娠中の肩こりは、「仕方のないもの」と思いがち。でも、**ちょっとした生活習慣の見直しで、予防できることもたくさんあります。**体に負担をかけないコツを知って、毎日を少しでも快適に過ごしましょう。
肩こりを予防する生活習慣
予防のコツ | 詳細なアドバイス |
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姿勢を見直す | 長時間同じ姿勢で座らず、こまめに立ち上がって体を動かしましょう。背筋を伸ばし、肩に力を入れすぎないよう意識するだけでも違います。 |
湯船にゆっくりつかる | シャワーだけで済ませず、38〜40度のぬるめのお湯で全身を温めると血行が良くなります。リラックス効果も◎ |
体を冷やさない | 冷えは肩こりの原因にも。首・肩・腰まわりを温めるインナーやカーディガンで冷え対策を忘れずに。 |
適度な運動を取り入れる | ウォーキングやマタニティヨガなど、妊婦さんでもできる軽い運動は血流を促し、肩こり予防にも効果的。無理せず自分のペースで行いましょう。 |
スマホ・パソコンはほどほどに | 前かがみになりやすい姿勢は肩こりを招きます。画面の見過ぎには休憩をはさみつつ、目線を少し上げて使うことを意識して。 |
ワンポイント💡:睡眠環境を整えるのも大事!
寝るときの枕の高さやマットレスの硬さも、肩こりに影響します。妊娠中は体重のバランスが変わるため、横向きでも楽な姿勢で寝られるような「抱き枕」や「マタニティ枕」を活用してみてくださいね。
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生活の中にほんの少し意識を加えるだけで、肩こりを防ぎながら、体全体も心も軽くなるはず。がんばりすぎず、自分に合ったリズムで取り入れていきましょうね。
おわりに:ママの体も、ちゃんと大切にしていいんです
妊娠中は、赤ちゃんのことを一番に考えてしまいがち。でも、ママの体が元気でいることが、赤ちゃんにとっても大事なことです。肩こりを「仕方ない」と我慢せず、できることからケアしていきましょうね。