いよいよ出産が近づき、入院準備を始める時期になりましたね。新しい命との出会いを心待ちにする一方で、「入院中に何を着ればいいの?」「授乳服は本当に必要なの?」と、リストとにらめっこしながら頭を悩ませているママも多いのではないでしょうか。
「パジャマで十分なのでは?」
「結局、いつまで使うもの?」
そんな疑問や不安を抱えているママへ。このページでは、出産後の入院生活を快適に過ごすための授乳服の役割、入院中に授乳服が必要な理由、そして退院後を見据えた授乳服の選び方や準備する枚数について、先輩ママのリアルな声も交えながら詳しく解説します。入院準備のモヤモヤを解消して、安心して出産に臨みましょう。
入院中の授乳服、本当に必要?産院でのリアルな授乳生活
まずは、出産後の入院中に授乳服がなぜ役立つのか、産院での授乳生活をイメージしながら考えてみましょう。
出産直後から始まる頻回授乳
赤ちゃんが生まれてすぐから、数時間おきの頻回授乳が始まります。赤ちゃんがおっぱいを欲しがって泣き出した時、焦らずスムーズに授乳できることは、ママの精神的な負担を大きく軽減します。
産院での診察や回診
入院中は、医師や助産師によるママの診察や回診が頻繁にあります。前開きの授乳服であれば、上だけ開ければよく、パジャマ全体をめくり上げる必要がないため、スムーズかつ恥ずかしさを感じにくいでしょう。
面会時の対応
ご家族や友人が面会に来てくれることもあるでしょう。授乳服であれば、胸元が開きすぎず、体型カバーもできるため、お客様との面会時も安心して過ごせます。
デリケートな産後の体
出産後の体は、想像以上にデリケートです。悪露の処理や、会陰部の傷の痛みなど、着替えの際に体を動かすのも一苦労です。前開きでゆったりとした授乳服は、体の負担を軽減し、楽に着脱できます。
体温調節のしやすさ
産院はエアコンが効いていることが多いですが、授乳中は汗をかきやすく、授乳後には体が冷えやすいこともあります。脱ぎ着しやすい授乳服は、細やかな体温調節に役立ちます。
これらの理由から、多くの先輩ママが「入院中に授乳服があって本当に助かった」と語っています。必ずしも専用の授乳服でなくても、前開きでゆったりとしたパジャマやトップスがあれば、代用できる場合もあります。
入院準備!授乳服の選び方とおすすめ枚数
入院中に必要な授乳服を選ぶ際のポイントと、具体的な枚数の目安をご紹介します。
入院準備用授乳服の選び方
- 前開きタイプが断然便利:ボタンやファスナーで前が大きく開くタイプは、出産直後の診察や点滴、授乳の際に非常に便利です。ワンピースタイプであれば、さらに着脱が楽です。
- 素材は綿100%がおすすめ:産後の肌はデリケートで、汗をかきやすいため、吸湿性・通気性に優れた綿100%の素材が最適です。肌触りが良く、刺激の少ないものを選びましょう。
- ゆったりとしたサイズ感:お腹周りはまだ戻りきっていないため、締め付けの少ないゆったりとしたデザインを選びましょう。ウエストゴムの調整機能付きのボトムスなども便利です。
- 季節に合わせた素材:
- 夏(暑い時期):薄手の綿、ガーゼ素材、吸汗速乾機能付きのものがおすすめ。半袖や七分袖が良いでしょう。
- 冬(寒い時期):厚手の綿、裏起毛素材、暖かいフリースなどがおすすめ。長袖で保温性を重視しましょう。
- 授乳口のタイプ:前開きタイプ以外にも、横スリットやレイヤータイプなど、ご自身が使いやすいと感じる授乳口のタイプを選びましょう。
- 産前産後兼用:お腹周りがゆったりしており、授乳機能も備わっているものを選べば、妊娠中から産後、そして退院後も長く着用できます。
入院中の授乳服のおすすめ枚数
一般的な入院期間は、経膣分娩で4〜5日、帝王切開で5〜7日程度です。これを踏まえて、以下の枚数を目安に準備しましょう。
- パジャマタイプ(上下セットまたはワンピース):2〜3組
毎日同じものを着ていると飽きてしまったり、汚れてしまったりすることもあります。洗い替えを含め、2〜3組あると安心です。ワンピースタイプは、産後すぐの悪露の処理や、お腹の傷がある場合に下着を下げやすいというメリットもあります。
- 授乳対応のインナー・キャミソール:3〜4枚
汗をかきやすいので、肌着は多めにあると良いでしょう。授乳ブラやカップ付きキャミソールなど、授乳しやすいものを準備します。
産院によっては、入院着としてパジャマを用意してくれる場合もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。ただし、支給されるパジャマだけでは枚数が足りない場合や、好みの素材・デザインを選びたい場合は、ご自身で準備することをおすすめします。
入院中を快適に!授乳服以外の準備リスト
授乳服以外にも、入院生活を快適に過ごすために準備しておきたいアイテムをご紹介します。
1.授乳ブラ・カップ付きインナー
締め付けが少なく、授乳しやすいものが必須です。乳腺炎予防のためにも、ワイヤーなしのものがおすすめです。前開きタイプやクロスオープンタイプなど、様々な種類があります。枚数は3〜4枚あると良いでしょう。
2.産褥ショーツ
悪露の交換がしやすいように、クロッチ部分(股下)がマジックテープなどで開閉できるショーツです。産院で準備を推奨されることが多いです。2〜3枚準備しましょう。
3.母乳パッド
母乳の漏れを防ぐために必要です。使い捨てタイプや布タイプがあります。最初は少量用意し、必要に応じて買い足しましょう。
4.円座クッション(必要な場合)
会陰切開の傷が痛む場合など、座るのが辛い時に非常に役立ちます。産院で貸し出しがある場合もありますが、ご自身で用意すると安心です。
5.リラックスグッズ
アロマスプレー、お気に入りの本、耳栓など、リラックスできるものを用意しましょう。短い時間でも心穏やかに過ごすことが、ママの回復につながります。
6.退院時の服
退院時は、まだお腹が戻りきっていないため、マタニティ期に着ていた服や、ゆったりとした授乳服ワンピースなどがおすすめです。前開きの服は、赤ちゃんを抱っこしながらの移動にも便利です。
入院準備で迷ったら?先輩ママからのアドバイス
「あれもこれも必要かな…?」と迷ってしまう入院準備ですが、先輩ママからのアドバイスも参考にしてみてください。
- 「まずは必要最低限でOK」:産院で用意してくれるものや、いざとなれば家族に持ってきてもらえるものもあります。まずは必要最低限のものを準備し、足りなければ買い足すくらいの気持ちで大丈夫です。
- 「産院の入院案内を熟読する」:産院によって準備するものが異なります。入院案内をしっかり読み込み、不明な点は事前に確認しましょう。
- 「体験談を参考にする」:ブログやSNSなどで、同じ産院で出産した人の入院体験談を参考にすると、よりリアルな情報が得られることがあります。
- 「迷ったらパジャマも数種類」:ワンピースタイプとセパレートタイプ、両方のパジャマを準備しておくと、その日の体調や気分に合わせて選べます。
- 「赤ちゃんのものから準備」:ママのものは後回しになりがちなので、まずは赤ちゃんの肌着やおくるみなど、最低限のものを準備してから、ママのものを揃え始めるのも一つの方法です。
Q&A:入院準備と授乳服に関するよくある疑問
Q1:入院中、授乳服はワンピースタイプとセパレートタイプ、どちらがおすすめですか?
A1:どちらにもメリットがありますが、産後すぐの入院中には、前開きのワンピースタイプが特におすすめです。
- ワンピースタイプ:出産直後は会陰の傷や悪露で下着の交換が頻繁になります。ワンピースなら、ボトムスを下げる手間がなく、お腹の傷がある場合も締め付けが少ないため、楽に過ごせます。回診や診察時もスムーズです。
- セパレートタイプ:動きやすさや、上下の組み合わせを変えられる点がメリットです。退院後、自宅での生活にはセパレートタイプも便利です。
入院中はワンピースをメインにし、もし可能であればセパレートタイプも1組用意しておくと、状況に合わせて選べるのでより快適でしょう。
Q2:授乳服は産後いつまで使うものですか?
A2:授乳服を使う期間は、ママと赤ちゃんによって様々です。
- 一般的には、授乳期が終わるまで:赤ちゃんが離乳食をしっかり食べるようになり、授乳回数が減る生後6ヶ月〜1歳頃まで使用するママが多いです。
- 授乳がメインでなくなるまで:卒乳や断乳後も、普段着として着用できるデザインであれば、長く愛用できます。
赤ちゃんの成長や授乳スタイルによって、期間は変わりますので、ご自身のライフスタイルに合わせて選びましょう。
Q3:入院中は、授乳ブラではなく、カップ付きキャミソールでも代用できますか?
A3:はい、授乳対応のカップ付きキャミソールでも十分に代用できます。
- メリット:ブラジャーとインナーが一体になっているため、締め付けが少なく、寝ている時も楽です。授乳時の開閉も簡単なものが多いです。
- 選び方のポイント:胸のサイズ変化に対応できる伸縮性のある素材で、締め付けが少ないものを選びましょう。乳腺炎予防のため、ワイヤーなしが必須です。
特に産後すぐは体がデリケートなので、快適さを優先して選びましょう。
Q4:入院中に必要だと気づいたものが足りなかった場合、どうすればいいですか?
A4:安心してください。万が一足りないものがあった場合でも、焦る必要はありません。
- 家族に持ってきてもらう:最も一般的な方法です。リストを渡し、持ってきてもらいましょう。
- 産院の売店を利用する:多くの産院には売店があり、基本的な入院用品や日用品が購入できます。
- 助産師さんに相談する:困ったことがあれば、遠慮なく助産師さんに相談しましょう。状況に応じてアドバイスや対応をしてくれるはずです。
完璧な準備は難しいもの。臨機応変に対応できる心構えも大切です。
Q5:帝王切開での入院の場合、授乳服選びで特に注意すべきことはありますか?
A5:帝王切開の場合、お腹に傷があるため、以下の点に特に注意して選びましょう。
- お腹を締め付けないデザイン:傷に触れないよう、ウエスト部分にゴムが入っていない、または非常にゆったりとしたデザインのワンピースタイプが最適です。
- 前開きタイプ:寝たままの状態での着脱や、術後の処置、授乳の際に非常に便利です。
- 素材の肌触り:傷に触れる可能性があるため、刺激の少ない柔らかい綿素材などを選びましょう。
- ゆったりとしたサイズ感:傷の痛みを考慮し、少し大きめのサイズを選ぶと良いでしょう。
傷の回復を最優先に考え、快適さを追求した授乳服を選んでください。
まとめ:ママの笑顔は、赤ちゃんへの一番のギフト!
出産という人生の一大イベントを控えた今、入院準備は大きなタスクの一つかもしれません。特に、授乳服の準備については、「本当に必要かな?」「どんなものがいいんだろう?」と、不安や疑問で頭がいっぱいになることもあるでしょう。
でも、どうか安心してください。このページでご紹介したように、授乳服はママの入院生活を快適にし、赤ちゃんとの授乳タイムをスムーズにするための、心強い味方になってくれます。
完璧な準備を目指すよりも、あなたが安心して出産に臨めること、そして産後のデリケートな時期を心穏やかに過ごせることが何よりも大切です。
授乳服選びを通して、これからの授乳ライフにワクワクする気持ちを育んでみてください。あなたが笑顔で、心にゆとりを持って赤ちゃんに接することが、赤ちゃんにとって、そして家族にとって、最高のギフトになります。
もうすぐ始まる新しい生活が、あなたと赤ちゃんにとって、素晴らしいものになりますように。心から応援しています。