私はフランスで出産をしました。
フランスでは宗教上の問題がない限り麻酔をして出産するのが定番です。
私も麻酔を使って出産しますか?
と聞かれもちろんはい!と答えました。
出産当日陣痛がが5分おきになって病気に来ましたが、
私の感じる痛みは『10を最高とするとそののうち5ぐらい』
まだ耐えれる程度でした。
しかし徐々に痛みは強くなり痛い痛いと叫ぶぐらいに。
バランスボールに乗ったり楽な格好をしてと言われましたが
楽な格好なんて全然ない!
旦那も始めは腰をさすったりしてくれていましたが、
夜に陣痛が始まったため眠くてたまらなくなったようで、
椅子に座って動かなくなりました。
陣痛に耐えること5時間、やっと助産師さんが来て、
このままでは、分娩までに疲れ果ててしまうから
麻酔をするわね・・・と一言。
麻酔科の先生を呼んでくれました。
病院に来たときの痛みを1としたら、
今の痛みは1-4のどれくらいと聞かれました。
4です!4以上です!
変な数字の設定だなと思いつつも、
ものすごく痛いことをアピールしました。
そして腰の背骨あたりに麻酔をします。
麻酔をしてからは下半身の感覚がなくなり痛みからすっかり解放され
麻酔さまさまだ!なんて思っていたのですが、
だんだん左足の付け根が痛くなってきました。
そしてその痛みはどんどん強くなります。
また、あの痛さと闘うのか・・・
と思って憂鬱になりましたが、
今のわたしには麻酔の増量という心強い味方がいます。<(`^´)>
腰の麻酔には管が入ったままになっておりボタンを押せば
麻酔を追加できるようになっていてので何回か押してみました。
それでも右足はしっかり痺れているのに左足は何となく感覚があります。
そしてこれ以上麻酔をすると胎児が降りてくる感覚がなくなるから
もうボタンは押さないように言われました。
えー付け根けっこう痛いのに。
そして子宮口も完全にひらき分娩を始めたとき、
麻酔ボタンを4回も押したことを後悔しました。
もうすでに胎児がおりてくる感覚が全くわかりません。
さっきまでグッタリしていた旦那も人が変わったように
横で応援してくれる姿にビックリしつつも、
とりあえずいきんではみるものの
どこに力が入っているのかよくわからない・・・(-_-;)
産院で出産前に赤ちゃんがこんな風に回転して出てくると
骨盤の模型と赤ちゃんの人形で説明を受けていたので
今どの辺りなんだろ?と想像しながらいきんでいました。
妊娠中いつもお腹の右横辺りに
赤ちゃんの手か足がある感じがあったのですが、
いくらいきんでも、まだその辺りに手か足が
ありむにゅむにゅと動かします。
出てくるときは赤ちゃんの背中が正面にきてと説明を受けていたのに、
助産師さんから頭が出たり入ったりしているから
もっと頑張って!
と檄が飛んできました。
赤ちゃんは今どんな格好してるんだー?
とこちらは頭がパニックというか思考停止状態。
そんなことを考えまくっていきむことに全く集中していませんでした。
結局先生に吸盤で引っ張られました。
それと同時に右横にあった手か足が『ドゥルン』と出ていく感覚。
なんとか息子は無事に産まれてきました。
自然分娩では次の日動けないなど聞きますが、
麻酔のおかげか分娩後しばらくしてから普通に歩いたりできました。
でも、後になってから思ったのが
やっぱり、『痛さに対してビビり過ぎてたな』ということです。
せっかく麻酔したのに
もう少し冷静に産めばよかったと後から深く反省しました。
でも、こんな意気地なしの母親からでも
無事に生まれてきてくれた息子に感謝です。