妊娠中は、ホルモンバランスを始めとしてさまざまな身体の変化の影響によりとても激太りしやすい時期でもあります。
そのため妊娠中に激太りしやすいのは、避けられないことなのですが、おなかの赤ちゃんの成長のためや自分自身の健康管理のためにも、そして産後に少しでも早く妊娠前の身体の状態にプロポーションも含めて回復するためにも大切です。
今回は、そういったことの危険性や、激太りしてしまった方の安全なダイエット方法等について解説していきます。
- なぜ妊娠中はこんなに激太りするの?
- 脱”激太り”妊娠中でも安全なダイエット法
- 妊娠中でも安心して行えるダイエット方法
- やってはいけない危険なダイエット方法を避けるための考え方
- 妊娠中ダイエットのまとめ
どのようなダイエットを行ったらよいのか迷われていた方は、きっと参考になると思いますよ♪
なぜ妊娠中はこんなに激太りするの?
妊娠中に激太りしすぎるのはとっても危険なことです。
では、具体的にどのような危険につながるのか見ていきましょう。
- 出産時のトラブル
- 妊娠糖尿病の可能性
- 妊娠高血圧症候群の可能性
- 体への負担が増加
妊娠中に太りすぎてしまうことで、これらのリスクが心配されます。 では、それぞれについてわかりやすく解説していきますので、見ていきましょう。
出産時のトラブル
これは、激太りによって産道味も余分な脂肪がついてしまって、赤ちゃんが下に下がってきにくくなる状態です。また、本陣痛がなかなか始まらずに、出産にとても時間がかかってしまうことにもつながるんです。
妊娠糖尿病の可能性
妊娠糖尿病になると、赤ちゃんが巨大児になったり、その他にも流産、早産などのリスクも高まってしまいます。
というのは血糖値が高くなってしまうと血流がスムーズでなくなるためということと、赤血球によって運ばれる赤ちゃんの内臓や骨格、皮膚などの成長に“血液の質の良さ”が必要なためです。
また、妊娠中はホルモンバランスの働きによってすい臓から分泌されるインスリンの働きが鈍くなる『インスリン抵抗性』が加わるため妊婦さんは糖尿病になりやすい体質にあるからです。
妊娠高血圧症候群
この病気になると、胎盤機能が低下してしまい、赤ちゃんにしっかりと栄養が行き届かなくなってしまったり、母体も大変危険な状態になってしまいます。
また子宮内壁に定着して安定するはずの胎盤が不安定になり、常位早期胎盤剥離などの大出血を伴う流産の危険性も出てきてしまいます。
妊娠中高血圧症候群の合併症は肺水腫や脳出血などの危険性もあります。これは身体全体で血管がもろくなりやすく、様々な部位で出血が起こりやすくなるためで赤ちゃんだけではなく、妊婦さん自身の命にも関わりかねない危険がある危険な病気なんですね。
体への負担増加
必要以上に体重が増えすぎてしまうと、直接的な体の負担やとつながります。というのも、過剰に体重が増加することで、妊娠前にはなかったような腰痛や膝の痛みが発生しやすくなります。お産に備えて子宮口が開くために形が広がる骨盤も戻りにくくなってしまいます。
また、表面的には通常よりも妊娠線が入りやすいということも考えられます。これは激太りしてしまうことでお腹を始めとするお尻や太もも、ふくらはぎなどの肌が引っ張られるテンションが強くかかってしまい皮膚の奥の断裂が起こりやすくなるからです。
脱”激太り”妊娠中でも安全なダイエット法
そもそも、なぜ妊娠中にここまで激太りしやすいのか?というのも疑問ですよね?
それには、妊娠中のつわりによる食べ過ぎ以外に、以下の3つが要因として考えられます。
- 脂肪を蓄えやすくなる
- 水分を蓄えやすくなる
- 便秘になりやすい
では、これらの3つ要因についてもう少しだけ詳しく見て行きましょう。
脂肪を蓄えやすくなる
本来人間の体は、糖質をエネルギーとして体を動かしているのですが、もしも糖質が不足していた場合は、脂質がエネルギー源となります。
妊娠中というのは、糖質が赤ちゃんに最優先で送られ、不足しがちになります。そうなると、次は脂質がエネルギー源となるため、妊娠中は、そうなった時用に資質が蓄えられやすい状態になるんです。また、お腹の周りに脂肪がつきやすいのは、お腹の赤ちゃんを守るという防衛反応も関係しています。
例えば、もし妊婦さんが貧血などの影響で立ちくらみがあって転倒してしまった場合でもお腹やお尻周りの脂肪がクッション代わりになるという外的な衝撃に対する備えの要素も含まれているようです。
水分を蓄えやすくなる
妊娠中は、血液量が増えていく関係などによって、今まで以上に水分が必要な時期でもあります。
また、水分をたくわえやすいもう一つの要因としてはお腹の赤ちゃんの羊水をできるだけ清潔な状態に保つための新陳代謝も行われるためにも必要になります。
そのため、水分を吸収しやすく、ため込みやすい体質に変わっていくのですが、その時に必要以上にため込んでしまった水は、もちろん体内では不必要な存在となるため、血液中からはみ出して行きます。そこで行き着いた先が皮膚の下となり、それがむくみにつながります。
このような理由から、水がたくさん蓄えられてしまうため体重が増加し、なおかつむくみもできやすいんです。
便秘になりやすい
妊娠中は、増えていく女性ホルモンの影響から、腸内環境の働きが鈍ってしまい、便が排泄されにくくなってしまうことから便秘になりやすい時期でもあります。便その重さが積み重なり、体重に反映されてしまうだけでなく、本来排出したい老廃物が排出できない状態となっている関係から、新陳代謝が鈍くなってしまい、体に余分なものが蓄えられやすくなってしまう体になってしまいます。
そういったことから、痩せにくい循環が生まれてしまい、体重増加が加速していくんです。
妊娠中でも安心して行えるダイエット方法
妊娠中の方でも安心して行えるダイエット方法は、結論から言うと、運動を取り入れる方法と、食生活を見直す方法のどちらも行うことです。
運動に関しては、特に難しい事はしなくて良いので、いちにちに30分程度のウォーキングを毎日続けてください。
そうすることで、直接的な脂肪燃焼効果があるほか、血液循環が良くなったり、新陳代謝や基礎代謝を向上する働きも持ちます。そのため、痩せやすい体質に徐々に変わっていくんです。
食事に関しては、食事のメインを緑黄色野菜に変えること。そうすることで、緑黄色野菜には自身に赤ちゃんに必要な栄養素が豊富に含まれているということのほか、そもそもカロリーが低いため、緑黄色野菜が食事の中心になることで、赤ちゃんに負担をかけることなくきれいに痩せていくことが可能になるんです。
この2つを実践することで、いちにちの消費カロリーを増やし、いちにちの摂取カロリーを減らしながらも赤ちゃんに必要な栄養素を届けることができる仕組みが出来上がるため、他には特に難しい事はしなくても、体が痩せていくんですよ♪
やってはいけない危険なダイエット方法を避けるための考え方
先程の段落で、妊娠中に激太りしてしまった際は、具体的に、どのようなダイエット行ったら良いのか分かったと思います。
では次に、他のダイエットを検討することになった際に、危険なダイエット方法を避けるための考え方について解説していきます。
では具体的に、どのようなポイントを意識して考えればよいのかというと、例えば、そもそも妊娠中は、息切れするような激しい有酸素運動や、歯を食いしばるほどの重たいものを持ち上げるようなウェイトトレーニングなどは、切迫早産や流産等の危険につながってしまうため危険だと言われています。
そのため、息を切らすようなトレーニングメニュー、体に思いっきり力を入れなければできないような過酷なトレーニングなどは避けるべきという判断ができますね。
また、運動以外で言うと、プチ断食ダイエットなどのファスティング系ダイエットは、妊娠中にはとても危険だと言われています。
その理由としては、妊娠中にそのようなダイエットを行い、母体に栄養が不足してしまうと、母体の栄養頼りにして成長している赤ちゃんは、その成長に悪い影響が出てしまいます。
そうなることで未熟児などのリスクにもつながってしまいます。
つまり、妊娠中の食事を見直すようなダイエット方法では、まず第一に、おなかの中の赤ちゃんへの栄養補給を考えること、そしてその次にカロリーが低い食事を意識すること。
このような考え方が重要になってきます。
カロリーを抑えられるような食事でも、赤ちゃんに必要な栄養バランスが確保できないような食事の見直しは、NGだという考え方ができますね。
妊娠中ダイエットのまとめ
このページでは、妊娠中に激太りしてしまった方のためのダイエット方法や、やってはいけない危険なダイエットを見分けるための考え方をまとめていきました。
このページで紹介した安全なダイエット方法を取り組むのが個人的には1番オススメですが、それ以外にも魅力的なダイエットがあり、それも取り入れたいと思ったときは、危険なダイエットを見分けるための考え方を思い出してみてくださいね。