この話は、わたしが妊娠後期に突然、切迫早産を言い渡された時のことです。
8ヶ月31週の時、提携先の病院で健診を受けた時のことです。
子宮頸官の長さが22mmの切迫早産でした。
普通は35mm以上あり、20mm未満は絶対入院です。
「家事と育児はしないで、絶対安静に」
と入院を勧められました。
赤ちゃんが子宮口まで落ちて行かないように
腰から下は、畳んだ布団で高くした状態の寝たきり生活。
家事育児は母に頼り、実家で過ごしました。
産後まで自宅に戻れなかったので、必要なものはパパと母にお願いしました。
第1子は安産だったので、切迫早産は思ってもみませんでした。
早産になれば病院でのお産になります。
赤ちゃんが、今以上に下がってきたら入院して点滴になります。
自宅出産を望んでいたので、やるせなくて涙が出ました。
1週間後の健診では、2㎜伸びて24mmに・・・ほっと一安心。
正期産に入るまで、1ヶ月は安静にと言われましたが、
針灸で腰を温めたり、
子宮にきく漢方の煎じ薬を飲んでいたので、
2週間程で身体の疲れが抜けてからは、
お産に向けた身体づくりと思い動いていました。
36週の健診では、今度は25㎜で高いと診断され、
散歩やヨガをしたものの、40週を過ぎても陣痛がありません。
41週に入ると病院でのお産になるので
「早く生まれてきて~」
と赤ちゃんにお願いしていました。
なんでも自分で抱え込んでしまい、
人に甘えることが苦手だった私は、切迫早産になって初めて、
手放すことと甘えることができるようになり、
初めて上の子を人(母とパパ)に預けました。
実際に離れてみると、
それまでイライラしていた上の子の行動が愛おしくなります。
子どもにとっても、パパと二人で出かけるようになり、
心の成長を感じました。
上の子がいると、産後も赤ちゃんとの時間があまりとれません。
お産前に、自分の身体を労い大切にする時間ができて、
赤ちゃんに意識を向けられて良い時間が持てました。
授乳のことも、子どもの気持ちを思うと、
精神のよりどころを奪うようでできなかったのですが、
きっぱり断乳する覚悟ができました。
上の子は、まだおっぱいが欲しい!と泣いていましたが・・・
自分は本当はやめたかったので、
自分の気持ちに正直になっていいよ~
という赤ちゃんからのメッセージのように感じます。
この頃、ボランティアで始めたプロジェクトの完成に向けて、
外出が増えて、パソコンワークで寝不足が続き、徹夜もしていました。
これまでの生活を見直して、
ゆったりとした家での時間を大事に過ごせるようにシフトできたことで、
産後の赤ちゃんとの生活にスムーズに移行できたので、
赤ちゃんからのギフトの時間だと思っています。
妊娠中は、新たな命を育む偉大な時間です。
母である前に一人の人として、
自分の気持ちも、身体も大事に過ごしてくださいね!
子どもは、ママの幸せを一番に願っています。
なぜなら子供にとってはママが一番だから。