私は現在30歳の主婦で、今年出産しました。
妊娠が発覚してから臨月まで様々な体の変化があり、
それが興味深くて面白いことばかりでした。
私は今回が初めての妊娠だったのですが、
まずは人生初の悪阻(つわり)を経験しました。
わたしのイメージの中では、悪阻というのは
気分が悪くなってすぐに、どうしようもなくて吐いてしまうという
そんな感じかと思っていました。
テレビドラマとかでやってる、
突然吐き気を感じて洗面台に走って行って吐くみたいな
『あんな感じのつわり』です。
なので、吐き気を感じた時は、その場で吐いてしまうかヒヤヒヤ。
洗面台までの動線を自分の中で考えてすわり場所も変えたほどです。笑
しかし、私が気持ち悪くなるのは決まって空腹時のみで、
お腹が満たされれば吐き気は収まりました。
友人からこの症状を「食べ悪阻」と聞き、
そんな種類の悪阻があることを初めて知りました。
食べなければ気分が悪くなるのですが、
嘔吐の心配はなく、我ながら「幸せな悪阻かもしれない」と思いました。
そして、悪阻が始まるとともに、
食べたいものの種類も変わりました。
これまであまり食べなかった甘い物。
特にあんこ系の和菓子が食べたくて仕方なくなりました。
でも、大好きだったコーヒーやお酒は欲しいと思わなくなったんです。
不思議ですよね。
これが『好みの変化』っていうものなんですね。
実際、私が妊娠にまだ気づいていない頃、
毎朝近所のコーヒーショップの前を通る度に
コーヒーの香りが心地よく、
胸いっぱいに香りを吸い込んでいたのに、
ある日から全くその香りに反応しなくなって
自分でもおかしいと思っていた矢先の妊娠発覚だったので納得です。
お酒も大好きで、毎晩飲む程だったので、
妊娠したら飲めなくなって辛い思いをするだろうと
心配していたのですが、妊娠したら自然と欲しくなくなって
精神的に楽だったし、酒代が浮いて経済的に助かりました。
また、生卵や魚のお刺身等も食べたくなくなりました。
食の好みがこのように変わる理由は、
恐らく、妊婦が食べるべきではないものは
食べないように『神様が決めたルール』に従って
身体が変化しているんでしょうね。
食生活の他にも、体の外見の変化にも
興味深いことがたくさんありました。
安定期を過ぎ、お腹が大きくなり始めると、
胎動がはっきりしてきたんです。
妊娠7カ月くらいには足や手の位置も、
胎動によって分かるくらいになっていて、
特に足で蹴られるとその衝撃で
自分も少し揺れてしまいそうな程で、
赤ちゃんのパワーに関心しました。
そして、子宮内で赤ちゃんがあくびと伸びをしているのか、
お腹が左右にぐんと伸び、
足らしき突起物が肌の上から見て分かる程、
その場所が尖った形になることもありました。
更に激しく動くとお腹の中にヘビか鰻がいるかのように、
円を描くような動き方をしてお腹の形がどんどん変わります。
その様子を夫と見ながら面白がっていました。
また、動くお腹を夫に触ってもらおうと、
動いている瞬間に夫の手をお腹に置くのですが、
夫が触ると突然動きが止まってしまうこともあり、
夫婦ではこの状態を「だるまさんが転んだ状態」と呼んでいました。
こんな状態で、初めてで分からないことや新鮮な体験だらけで
不安もそれなりにありましたが
なんとか無事に出産までたどり着けて幸せを噛みしめています。
今は、わたしにこんなチャンスをくれた神様とわが子に感謝する日々です♪