これまでもたびたび不定期でご紹介してきた『妊娠中に困ったことの体験談』
今回は、妊娠中の定期検診などで分かる『お腹の赤ちゃんの体重がなかなか増えなかったという体験談』を寄せて下さった方のお話を一緒に見て行きたいと思います。
妊娠中に体重といえば、体重管理ダイエットを連想される方も多いと思いますが、その目的も元気な赤ちゃんを無事に出産するため。
無事に元気な赤ちゃんを出産するためには順調にお腹の赤ちゃんの体重が増えて行くことが大切です。その状態を知るために妊娠中は定期的に妊婦健診が行われるのですが、その時に赤ちゃんの体重が増えないというのは、本当に不安を感じることです。
今回寄せてくださった体験談から、そういった場合にどういった対策や解決策をとったのか、また不安に立ち向かうためにどういった考え方や気持ちだったのかという点を一緒に見て行きましょう。
妊娠中に困った体験談|我が子の体重が増えない不安・・・
私は現在2人の子の母親です。
1人目の長男が生まれて一年半ほどした頃、そろそろ2人目を考えても良いかなと夫と話すようになり、その後一ヶ月くらいで2人目を授かる事が出来ました。
このように妊娠するまではすごく順調で困ったことはなかったのですが、すぐに2つの悩みが出てきました。
一つ目の悩みは出産前後の上の子の世話。
2つ目の悩みはお腹の子の推定体重がなかなか増えないことでした。
頼れる実家や友人がいない!そんな場合の出産前後の上の子の世話は!?
妊娠してまず困ったのは、2人目を出産する直前から産んで1週間ほどの間の長男の世話をどうするか決める事でした。
私は実の母を早くに亡くしているし、父の住む実家からはかなり遠くに住んでいるし、姉2人も結婚して育児中の上、だいぶ遠くに住んでいます。
なので気楽に頼れる身内が全くいない状態だったんです。
夫も仕事は忙しいし、たとえ比較的に暇な時期でも出産はいつ来るか分からないから予定が立てられなくて休みなんて取れるわけもありませんでした。
夫の母はきっと手伝う気でいてくれてるでしょうが、夫の実家からは高速道路使って二時間ほどかかる距離なので陣痛が来てから我が家にすぐに来てもらえるわけでもありませんでした。
しかも、義母はまだ仕事をしていたので余計に頼れないと思っていました。
夫と一緒に2人目の子供の話をしていた時は、出産前後の上の子の世話で困るなんて考えていなかったのもあって本当にどうしようかと焦りました。
知り合いの誰に聞いても、身内が手伝いに来てくれるとか友人が手伝いに来てくれるというけど、私は引っ越して間もない事もあり近所に頼れる友人もいませんでした。
そこで調べたり定期健診でかかった産院で聞いてみて知ったのが『出産の時に上の子も連れて入院できる助産院』だったんです。
それなら、人見知りな上の子も私と一緒にいられるので安心です。
身体は思うように動かさなくても、話し相手になれるし母親と離れる必要がないのが一番安心です。
そう思い、受け入れてくれる助産院を探したのです。
すると、隣の市にある助産院が子連れ入院可能とのことだったのですぐに連絡。
そして夫も息子も連れて話を聞きにいきました。
その助産院はとても感じの良いところで、私に問題がなければそこで出産をさせてもらえるという話でした。
そこで2つ目の悩みになる問題が発生したんです。
赤ちゃんの体重が2500g以上で母胎が健康な通常分娩が条件?
問題というのは、出産直前の時期になったら赤ちゃんの推定体重が2500グラムあることや、母体が貧血がないとか、妊娠糖尿病がないとか年齢的に難しいとかそういうことでした。
私は1人目の出産でも赤ちゃんが小さめだと言われてはいたけど出産した時は、ちゃんと2500グラムあったし特に問題なく生まれたので大丈夫かなと思ってました。
助産院だけでなく提携する市立病院でも定期検診してもらい、助産院出産を認めてもらえたら助産院で産むことができると言われました。
そして、妊娠初期から中期までは全く問題なく来ました。
しかし、八ヶ月くらいの頃でした。
赤ちゃんがあまり前回の検診の時から大きくなってないと言われててしまったのです。
お腹の子は以前の健診のときから小さめちゃんでしたが、成長が悪いかもしれないと言いながら何度も超音波で測定され、この助産院での出産ももちろんですけど本当に無事に生まれてきてくれるかといったところまで悩んで不安になってしまいました。
私も夫もあまり身体は大きくない方なので健診のときも『パパやママの遺伝から来る赤ちゃんの個人差かもしれないですけれどね・・』と言われつつも、気になって仕方ありませんでした。
私はどちらかというと妊婦にしては食が細く、そんなに食べる量も増えてなかったので、そのせいかもと思い果物を食べるのを増やしてみたり、サプリも色々と調べて試してみました。
赤ちゃんが少しでも成長してくれたらと思ったからです。
私にとっては赤ちゃんは多少小さめでも良いけれど、小さめ過ぎて赤ちゃんの推定体重が2500グラムないと判断されるとせっかく好条件で見つけたこの助産院で出産できなくなってしまいます。
今度こそは大きくなってるだろうと期待して受けた検診でも赤ちゃんは2000グラムちょっとしかなくて、私は少し涙が出てしまいました。
妊娠30週目に突入してのこの時期の健診で赤ちゃんの推定体重が2000gとちょっとしかないという状況にわたしは本当に不安も最高状態まで達してしまっていました。
でもそんな状態でも地獄に仏とでもいうべきか助産師さんは落ち着いて対処を考えてくれました。先生との相談にはなるけれど、このまま出産時まで健康状態に問題がなければ、このままこの助産院で出産しても良いことになるかも知れないと言ってくれたんです。
これであとは先生が首を縦に振ってくれるかどうかという点になりました。
まだ不安が完全に解決したわけではありませんでしたが、あとは先生に下駄を預けるしかありません。
気になる先生の判断は・・・
先生は赤ちゃんが健康だし体重以外は問題ありません。それに母体の健康状態も問題ありませんから、まだうち(この助産院)での出産がだめかどうかの判断は待ちましょうと言ってくれました。
本来ならすでに転院させられていたところだったそうなのですが、先生との相談の結果でもう少し決断を保留してくれることになったんです。
そのおかげもあって次の検診で2200gになりました!!
そこで助産院の先生ともあらためて相談して『何かあったらすぐに市立病院に搬送することになりますが、その点については了承してください』という約束で助産院で出産する事になりました。
そしてもっとも悩まされた『無事に生まれて来てくれないのでは・・・』という不安についてはその次の健診でも異常は発見されず、わたし自身の母胎の方も問題なしということでひと安心です。
あとは長男のときと同じくらいで普通に生まれて来てくれれば、もう贅沢は言いませんという状態にまで落ち着くことができました。
その後も特になんの異常もなく推移していき、助産院で遂に次男の出産を迎えることになりました。
無事にその後生まれた次男はなんと、普通に2850gありました。
長男の時よりも大きく生まれたのです。(笑)
長男の時には、小さめだけど2500あるからと言われていて2500gギリギリだったのに・・・(笑)
本当に、推定体重なんてそんなにアテにならないものですね。
うちの子の場合は、先生曰くですが、比較的足の長さが短かったとかでそれも推定体重を算出するデータに入るから小さめに思われたんだとか。
もう今となってはどうでも良いですが、赤ちゃんの推定体重がなかなか増えなくて困ってるお母さんがいたら、それはあまり一喜一憂しなくても良いかもしれません、と言ってあげたいです。
だって、私も本当に体重増えなくて困り果てて悩んだけど、実際の赤ちゃんの体重とは全然違うなんて良くある事なんだそうですよ。
もっと技術が進歩して、推定体重の測定精度が上がると妊娠中に悩む妊婦さんも減るのにと思います。