結婚して2年。なかなか家計も上向かない中でも、とにかく子供が欲しくて、
子供作りも頑張っていたんですけど、なかなかできませんでした。
これは『神様がお前たちにはまだ早い』と言っているのかなと思って
とにかく、少しでも家計を上向かせようと考え始めました。
そんな頃です。
働きに出ようかと就職活動をし始めた時に、妊娠がわかりました。
妊娠も最初は確信が持てず・・・
というか。厳密に言うと、生理が遅れていて、
尚且つ生理が来そうな兆候もなかったんです。
それで、もしかしたら・・・と思っていて妊娠経験のある友達に聞いてみたら・・・
こう教わりました。
『生理が来ないからってすぐに病院に行ったらだめよ。
心拍が確認できない事には妊娠にはならないし、
心拍が確認できるまで一週間ごとに行ってると診察料もバカにならないよ。』
なるほど。確かに待ち遠しいけど、
毎日病院代なんて払ってられないし、当然だよね。と思いました。
友達の言うとおり、生理予定日から一週間以上過ぎて病院に行く事にしました。
その間は、毎日生理が来ないか心配で、早く病院に行きたい気持ちでいっぱいでした。
とにかく確信が持てるまでは我慢!
しかし、確かに友達の言うとおり、病院へ行っても『心拍がまだ確認できない』と言われると逆に心配になってしまいます。
ここは我慢だと毎日期待しながら過ごしていました。
そうこうしていると『つわり』らしきものが始まり、胃がムカムカしてきました。
旦那は『つわりなんて早すぎない?』と言ったのですが、その気持ちの悪さは日に日に悪化していきました。
『もう限界だ!』と病院へ行く事にしました。
私が行った病院は友達のお勧めだったのですが、マリーアントワネット調で何とも言えない雰囲気でした。
その雰囲気に旦那が妊娠への緊張と同じくらい動揺し、その姿の頼りない事。
つわりの気持ち悪さでイライラしていた私には腹立たしく感じました。
いざ診察をすると無事に心拍が確認できました!
妊娠確定!うれしいと思ったのもつかの間・・・
めでたく妊娠となったのですが、エコーを見せるため看護師さんが旦那を呼ぶのですが、なかなか来ない。
せっかちな先生だったため、私は『もういいです』とその場を終わりました。
その時旦那は、お腹が痛くトイレに行っていたそうです。
まったく何を考えているんだか意味が分かりません。
もし、わたしと同じように喜んでいるなら、多少の緊張はあったとしても、
トイレに駆け込んで出られなくなるなんていう種類の緊張になるとは思えないんですけどね・・・
私は呆れまくって、せっかくに喜ばしい日が台無しになったと怒りさえ覚えました。
その後も事件は続く・・・
その後、買い物をして家に帰ったのですが、旦那の顔が真っ青になっています。
『どうしたの?』と聞くと『財布がない!』。
ズボンの後ろに入れていた財布がないというのです。
見てみるとダメージジーンズのポケットは財布がスルーできる状態。
『なぜこのポケットに財布を入れていたんだ。落ちるのは当たり前だろ!』と言いたかったのですが、
ぐっと我慢して探しに行かせました。
財布にいくら入れていたか聞くと『5千円くらい』と言っていたので『出てこなくても仕方ないね』となだめていました。
しかし旦那は必死。旦那が探しに行っていると自宅に警察から電話がありました。
落とした財布を届けてくれた親切な方がいたようで『中身の確認です。現金5万円とカードが5枚と・・』と警察の方。
5千円と言っていたはずが5万円。
そうです『へそくり』です。
せっかくわが子を確認できた記念日だったのに・・・
いろいろなことで、その日は旦那と口を聞く気になれませんでした。
旦那も頑張って変わってくれたみたい
でも、そんなわたしの気持ちも数日間続いたのですが、旦那から『本当に悪かった。これからは俺しっかりするし、もう家族が増えるんだからな・・・』と言って謝って来たので、とりあえず許すことにしました。
それから、月日が経つにつれて、次第にわたしのお腹も大きくなってくるのを見て旦那も自覚が出てきたのかも知れませんね。
あの、例のダメージデニム(財布を落とした事件のやつです)も捨てて
デニム系の恰好そのものをあまりしなくなりました。
“みなり”もきれいにするようになって、仕事が終わってからも遊びに行く事もなくまっすぐ帰ってくるようになりました。
前に、何かの本で読んだことがある『立ち位置が人間を変える』という事がうちの旦那にも起こったのかも知れませんね。
今は、これからもう少し先の未来が楽しみです♪