わたしが妊娠した時にお腹を始めとして
脚の付け根とかありとあらゆるところがかゆくなりました。
この話は『妊娠中のかゆみの対処』のお話です。
妊娠して最初のころは、つわりも軽くて
とても順調な妊婦生活を送っていました。
ところが妊娠5ヶ月ごろからです。
急にお腹のまわりや背中や太ももの付け根に
近い部分がすごく痒くなり、我慢できないほどになりました。
昼間は、なんとか『かゆみ止めのクリーム』を塗り
ながら、なんとかしのいでいました。
でも、さすがに夜になると寝ている間に
お腹やふとももなどをガリガリかきまくってしまい
朝になるとシーツに血が付いていることもあるくらい・・・
とにかく、かゆくてかゆくて仕方がなかったんです。
いままでに、アレルギー体質でも無かったし、
まして、原因不明のかゆみに悩まされた事も一度も無く
全くの初めての経験だったので、どう対処して良いかもわかりませんでした。
かかりつけの産婦人科の先生に検診の時に相談したのですが
妊婦には突然のかゆみ症状というのはよくある事だと言われました。
妊娠中なのでもちろんかゆみ止めの飲み薬などは処方してもらえず、
ひたすら我慢するように言われました。
しかしその痒さは妊娠が進んでも全く収まる様子がなく、
ひたすらアイスパックで冷やしたりして我慢するだけでした。
かゆみというのは、非常にストレスになるものなので、
お腹の赤ちゃんにも影響が心配で仕方がありませんでした。
ネットで調べてみると、
ひどいかゆみに突然襲われる妊婦さんが結構いる事がわかり、
自分のそのうちの一人なのだとわかりました。
それで『妊娠中にかゆみを感じるのはわたしだけじゃない』
ということがわかり、少しは安心する事ができたのですが、
常にかゆみと戦っている状態というのは本当に辛いものでした。
ネットのマタニティ相談に書かれていたアドバイスは、
とりあえずかゆみ止め軟膏は使用しないこと。
そして、お風呂上がりにしっかり肌の保湿をすることを
毎日行うということが書かれていました。
とにかく『1に保湿。2に保湿・・・』ということなんですね。
具体的には、お風呂上がりの
まだ水滴が付いているぐらいの状態で、
その水分を閉じ込めるように、
たっぷりヴァセリンを塗ってみることにしました。
この方法で、かなり皮膚の保湿ができるようになったと思ったら、
すこしずつ皮膚のかゆみにも変化が現れてきました。
夜中に爪を立ててガリガリ掻くということが無くなり、
昼間もかゆみのことを忘れて本を読んだり、
ベビーグッズの準備などに集中することができるようになったのです。
妊娠中の皮膚のかゆみは
肌の極端な乾燥によるものだと知ったのは、
ずいぶん後になってからでした。
あの時の忍耐の経験はいざ出産して母親になった今、
もっと大変な育児という
大仕事に立ち向かうための力を与えてくれたのかななどと、
良い方に考えたりしています。