妊娠中の時期は、ホルモンバランスの影響や、生活習慣が変わったことなど、様々な理由から体重が増えやすく、とても太りやすい時期でもあります。
ですが、産婦人科で増えすぎの体重に対して厳しく指摘されて脅かされてしまう方も。
そうなると良くないとわかっていても、どうしても痩せないといけないと思い込んでしまう方が多いんです。ですが妊娠中であるため、無理な運動はできませんから、極端な断食ダイエットなどを試みてしまう方も出てくるということなんです。
気持ちはよくわかるのですが、それは大変危険な行為で胎児に対して大きなリスクが及んでしまうことを絶対に忘れないでください。
そこでこのページでは、なぜ妊娠中に断食ダイエット行ってはいけないのか? と言う根本的な部分や、その他妊娠中とダイエットに関する様々な情報をわかりやすく解説していきます。
特に、妊娠中の断食ダイエットに試みようとしていた方は、必ずチェックした方が良いでしょう!
なぜ妊娠中の断食ダイエットが危険なのか?
妊娠中の食事は栄養バランスを重視してとることが大切だと言われていますが、その理由はお腹の中の赤ちゃんに必要な栄養素を必要なだけ届けてあげるためにも、きちんとバランスの良い食事をとらないといけないからです。
お腹の赤ちゃんに母胎の血液を使って栄養を運ぶには次のような栄養素が必要になります。
- 葉酸
- ビタミンB12
- 鉄分
- カルシウム
- マグネシウム
- タンパク質
これらの栄養素をバランス良く摂取することで、お腹の中の赤ちゃんは、すくすくと健康的な成長していくのですが、もしも栄養のバランスを気にせずに、断食ダイエットなどを行ってしまうとどうなるかと言うと、ママの血液の質が悪くなるため、赤ちゃんに栄養と酸素を充分に運べなくなってしまうんです。
ここからが大事なのですが、そうなることで胎児は未熟児として生まれてくるリスクが非常に高くなります。 未熟児は、体内の重要な内臓などがまだ完全に発達していないため、とても弱い状態になってしまうんです。
妊娠中は太りすぎも危険
妊娠中に断食ダイエットのような極端な食事制限ダイエットが非常に危険だということがわかりましたね。 だからといって、ダイエットを一切せずに、過剰に増えていく体重をそのままにしてしまうのもまた危険なことなんです。
もしも増えすぎた体重をそのままにするとどうなるかと言うと、産道に余分な脂肪がついてしまう恐れがあり、そうなることで、難産になってしまうという危険もあります。 さらにそれだけではなく、母体に対する危険は、妊娠糖尿病や、妊娠高血圧症候群などがあります。
そうなってしまうと、お母さん自体が、尿タンパクや、脳出血など様々な症状の危険にさらされてしまいます。
さらに、胎児への影響としては、未熟児や流産等の危険もあるのです。
どれもとても重たいリスクであることから、妊娠中の程良い体重コントロールの重要性が分かりますね。
では妊娠中はどのようなダイエットをしたら良いの?
もしもあなたが、お医者さんからダイエットの指示が出ていない場合は、特に急いで減量を意識する必要はありません。 体重が極端に増えすぎないように意識していくだけで充分です。
では、もしもお医者さんからダイエットするように指示が出た場合は、実際にどのようなダイエット行ったら良いのか? と言う部分について解説していきます。
実際に、ダイエットといっても非常に様々な方法があるため、どのようなダイエットを選んだらよいのかという部分については、ある考え方がとても重要になってきます。 それは、妊娠中は上記のような理由から、赤ちゃんが栄養不足にならないように、バランスの良い栄養補給をきちんとしながらも、摂取カロリーを抑える。 そして、妊娠中はいちにちの消費カロリーが少なくなりがちなため、いちにちの消費カロリーを増やしてあげること。 なお、先ほども解説したように、極端な食事制限は、赤ちゃんのリスクを考えると避けた方が良いです。
そして消費カロリーを上げるための運動は、激しいものを取り入れると流産や、切迫流産等のリスクが高まってしまうため、母子ともに負担がないような簡単な運動を心がけること。
このような考え方が大切になってきます。 つまり、適切な食事の管理と、適度な運動が必要になってくるということです。
必要な栄養を摂りながら摂取カロリーを抑えるには
では、具体的に適切な食事の管理とはどうしたら良いのかと言う部分ですが、軸となる考え方から見ていくと、妊娠中の食事は、おなかの中の赤ちゃんにきちんと栄養を届けることと、限りなく摂取カロリーを抑えていくことがポイントだと言うことでしたね。
そのためにはどうしたら良いのかと言うと、食事の面を緑黄色野菜にしてしまうんです。
まずそのような食事のスタイルに変えることによって、摂取カロリーを大幅に抑えることが可能になります。
さらに、緑黄色野菜には、妊娠中に必要な、葉酸、ビタミン、カルシウム、鉄分、食物繊維などをたくさん含んでいるものがとても多いため、ただただ食事の中心を緑黄色野菜に変えるだけでも、妊娠中のダイエットの理にかなった食事が実現するんです♪
なお、緑黄色野菜はいろいろな種類がありますが、パセリ、人参、ほうれん草、春菊、小松菜、ニラなどの身近なものがほとんどです♪ 妊娠中のダイエットレシピなどで使われている野菜のほとんどが力を食野菜ですので、妊娠中のダイエットに最適なレシピなどを見てみるのも良いかもしれません。
消費カロリーを増やすには
適切な食事の管理と同じくらい重要なのが、消費カロリーを増やすための適度な運動です。適度な運動といっても、
- マタニティスイミング
- マタニティヨガ
- ストレッチ
- マタニティビクス
- ウォーキング
など、妊娠中にできる安全なエクササイズはいくつもあります。
専門の知識を持ったインストラクターがいる場所で行う分には、とても効果的だと言われているそれらの運動ですが、いざやろうと思うと、どこでできるのだろうとリサーチをしたり、お金の事だったり、またさまざまな悩みの元となってしまいがちです。
そこで、ここでお勧めしたいのはウォーキングです。 ウォーキングであれば、誰にお世話になることもなく、お金のことも気にせずに、天気と体調さえよければ、簡単に誰でも行うことができます。
なお、全身の筋肉を動かし、ダイエット以外にも様々な健康効果、妊娠中のためになる効果があるため、そういった意味でもウォーキングを日常的に行う事は多くのお医者さんも勧めているんですよ。
まとめ
妊娠中は、母体や胎児のことを考えたダイエット方法を取り組むことが大切になります。
以前よりも少々難しさを感じてしまうかもしれませんが、このページで紹介したような妊娠中のダイエット方法は、わりとシンプルで、誰でも気軽に始めることができる内容だと思います。
当たり前ですが、1日や2日で大きな効果を得る事は厳しいので、長期間無理せずに自分のペースで、コツコツ続けていくことを心がけて下さいね♪